加藤唐九郎作『紅志野茶碗』大徳寺小田雪窓箱書

・・・贋作とは言いたくないニセモノ!

 

この作品を見た時に

第一印象は

 

『志野としては、出来いいジャン』

 

でも、作品に見覚えが・・・!

 

緋色と抜絵で

一目で判りました。

 

 

 

 

安藤さんの作品ジャン!

 

中身は

美濃の陶芸家

安藤日出武氏の

御茶碗でした。

作品の本当の名前は

 

安藤日出武作『志野茶碗』

 

これは

安藤さんの

掻き銘の“日”を削り

加藤唐九郎の銘の

“一ム”を

リューターで

彫り込んだ作品。

よく見ると

御本人の掻き銘が

薄っすらと残っています。

 

窯作ならまだしも

御本人の自作を

唐九郎作に

仕立てるとは!

 

このレベルの作品に

ニセサインを彫り込み

贋作に仕立てた

業者に

鉄槌

を。

 

志野好きなら

この御茶碗の

出来の良さは

一目で判ります。

 

良い御茶碗なのに

ガラクタにされてしまった

悲運の御茶碗です。