綺月陣さんの『龍と竜』2作目です。

1巻の終盤に、竜城と颯太が住んでたアパートが
火事になってしまったため、
ふたりは石神のマンションで暮らしています。

そうそう。前回のレビュで、私、
龍一郎をずっと『石神』と書いてましたが、
これじゃ『龍と竜』じゃないじゃん!と気づき、
このレビュから石神ではなく、龍と表記しますwww

前作のレビュはコチラ

龍と竜

龍と竜~白露~ 著者:綺月陣 イラスト:亜樹良のりかず
ガッシュ文庫 BL小説 2007年6月
★★★

龍と竜―白露 (ガッシュ文庫)/綺月 陣
¥610
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◆あらすじ(文庫裏表紙)
「いつでも家にいてくれよ、俺のために」 他人に頼るまいと、ホストクラブで働きながら幼い弟を育てていた乙部竜城。彼は掛け持ちのバイト先で一ノ瀬組幹部の石神龍一郎と出会う。極道ながら子供好きな龍一郎をいつしか愛するようになった竜城は龍一郎と同棲を始め、毎日貪るように身体を重ね合った。そんな折、組同士のいざこざで龍一郎の身に危険が迫る。極道の妻として生きると覚悟を決めたはずが、突然訪れた別離の予感に動揺が走り…! ◆



冒頭からHシーンですよ♪

それにしても、
BLに出てくる攻めのヤクザって、
なんであんなにタフなんだか!
ケダモノ過ぎて、受けがヘロヘロですよね。

黒羽然り、清和然り、宗近然り、芦澤然り…www

でも、龍と竜の場合、
Hの最中に颯太が起きてきちゃって
慌てて(慌てるのは竜城だけだが)中断、
ってパターンが続いてますが(笑)


龍と暮らし始めたものの、
竜城の中ではまだ迷いがあります。

一般市民の感覚としてね。
やっぱヤクザってのはどうよ?
ってのがどうしても抜けなくて。

龍がヤクザであることも一因にあって
この関係が永久に続くとは思えない竜城なんです。

で、竜城がぐるぐるしちゃってるわけですが、
このぐるぐるによって出てきた言葉が
龍の怒りに火をつけてしまいます。
竜城に対して残虐な顔を見せる龍に、
やっぱヤクザだよなと思った1シーンでした。
(でも翌日後悔しきりでしたがwww)


お前はどうしてヤクザなんだ?という竜城と
どうしてヤクザがダメなんだ?という龍。

龍とヤクザがイコールで結ばれている以上、
そんな龍を愛し、必要としているのなら
竜城は受け入れるしかないわけで。

そのふんぎりをつけさせるのが
龍に起きたアクシデントであり
龍の過去なんですね。


本編の後に、龍の宝玉というお話が収録されてます。
龍と次郎の関係が明らかになってます。

Hシーンは3ぴー未満。
龍のマンションの露天風呂に、
龍、次郎、竜城の3人で入っていて、
Hが始まるのです。
このシーンの挿絵が萌えます!

次郎が背負っているのは、
宝玉を守る、向かい龍。
刺青男二人の間に竜城です♪

3ぴー未満とはなんぞや?と思われる方は
是非作品で♪

この龍の宝玉で、どうしても違和感があったのが
颯太に口移しってヤツです。
作中では「フードプロセッサー」と呼ばれてます。

いやぁいくらなんでも5歳児に、
親が噛み砕いた食べ物を
口移しで食べさせないっしょ。

歯が生え揃ってない乳幼児期にならばありかもだけど。
ちなみに私はうちの子に
そうやって食べさせたことは一度もありません。
細かく刻むか潰せば済むことですから。

だいだい、5歳児にそんなことしようとしたら
「汚い」だの「気持ち悪い」だの言われますってwww

だから、このシーンが、
何を意図して書かれてるのか、
理解しきれませんでした。
単に親子の情愛的なもの?
それとも何かBL的なものなのか?
うーん。どっちにしても違和感が・・・w


前作のレビュで書いた、挿絵の龍に刺青がない件。
本作のあとがきで、亜樹良さんの謝罪がありました。
刺青は背中だけだと思っておられたようです。
「あぁ、勘違い」というヤツでしょうねw


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