前回のブログでは、りーちゃんの機嫌が変わりやすいことをご紹介した。
とは言え、ご機嫌斜めのままなかなか直らないことも、少なくない。朝の通学バスに向かう際、最近のりーちゃんは「あるきたい」なのだが、雨だと歩くのは大変なので車になる。そして、お支度が遅れるとやはり車で行かざるを得ない。最近はそれらが重なり、ほとんど歩けてないのだった。
というわけで、毎朝のように車になってしまって、このところりーちゃんの通学時の機嫌はなかなか悪い。車で行くことに納得いかないのだろう。ある日は小声で、「……、ばか」と言っていた。
「どうしたの?なにがバカなの?」と聞くと、「しーべると、ばか」と言っている。「しーべると」とは放射線量の単位ではなく、「シートベルト」のことである。そしてどうやら、シートベルトをしないつもりのようだ。
普段は必ずシートベルトをするりーちゃん。シートベルトをするのが良い子だと思っているので、しないのはとても強い反抗の意思の表れなのだ。ダディの中学生の頃でいえば、タバコを吸ったり校則に合わない制服を着たりするのと、たぶん同じようなつもりで、「しーべると、ばか」と言ってシートベルトをしなかったのだと思われる。
なんとも可愛らしい反抗なのだが、駐車場を出て数秒くらいで、「あ、しーべると、しよーっと」と言ってすぐに装着していた。りーちゃんの反抗は、恐らく1分足らずで終わった。
走行している車の中でシートベルトをしないのは、りーちゃんも不安なのかもしれない。親にとってはなかなか微笑ましい、りーちゃんなりの反抗なのでした。