りーちゃんは普段、わりと良い子である(と、少なくともマミとダディは思っている)。そのため親達がりーちゃんを叱ることは、結構珍しい。ましてや、両親が揃ってりーちゃんを叱ることなど滅多にない。


この日、マミが夕食の支度をしていると、何やらキッチンでうろうろするりーちゃん。マミが目を離した隙に、お茶っ葉を勝手に出してお茶を入れようとしたが、葉っぱは撒き散らすわ、入れ方が間違っていて無駄にしてしまうわで、マミのお叱りを受けたのだった。


それが気に食わなかったらしく、りーちゃんがマミに暴言を吐く。「きっちん くさい」などと難癖をつけてしまったので、マミの怒りを買ってしまった。「じゃあもう、りーちゃんはご飯食べなくて良いよ」と言われてしまったのだった。


その後はマミに「ごめんね」と言うことができたので、なんとか食事にありつけたりーちゃん。しかしこの日の夕食はシチューで、熱いものが苦手なりーちゃんは、食べたいのになかなか食べられない。そういうとき、りーちゃんは怒り出すのが通例だが、今回もイスを足でガンガンと叩くなど、怒りを露わにしていた。


そしてまたしても「ごはん くさい」と暴言を吐いてしまったので、今度は隣で食事していたダディのお叱りを受けることに。「じゃあもう、食べなくていいよ」とお皿を取り上げられてしまった。


どちらかと言えばダディに叱られることは少ないので、びっくりしたのか、りーちゃんはあっという間に涙目に。「ごめんなさいできたら、ご飯あげるよ」とダディに言われるのだが、「あ、ごめんごめん」などとふざけた言い方をしてしまう。その後も「ごめんなさいね〜」「あいむ そーりー」などとなかなかまともに謝らないので、お皿の奪還には至らなかった。


それでも最後にようやく「ごめんなさい」を涙声で言うことができたので、お皿を戻してもらえたりーちゃん。結局は最後までしっかり完食して、シチューを堪能したのだった。


それにしても、りーちゃんが涙を目にいっぱいためながら、ふざけた謝り方をするので、マミもダディも吹き出してしまった。笑ってはいけないと思いながらも、我慢できなかった。


普段甘すぎる親達だが、りーちゃんが行きすぎた言動をしたときは、しっかり叱らないといけませんなぁ。その時、笑わないようにしなくては。