ダディの腕を引っ張って強引にベッドやソファに寝かせ、ジャレジャレ(じゃれつくこと)を要求するなど、強引な時があるりーちゃん。ジャレジャレに誘引する場面以外にも、強引な時がある。


この日の夕飯はりーちゃんの要望通りのスパゲティ・ボロネーゼ。りーちゃんが大好きなナスも入っている。そして横にはサラダも。


りーちゃんはサラダといえばゴマドレッシングだと思っている。ゴマドレは、豚の冷シャブにも使えるので我が家では常備されている。他のドレッシングを買うことがあまりないせいか、りーちゃんは決して、ゴマドレ以外をサラダにかけることはない。


食卓に座ったりーちゃん、まずはうめき声をあげる。聞き取れないので何度か尋ねると、「りーもーこーんー」と言っている。テレビのリモコンを要求しているのだ。それはさっきまでりーちゃんが床に座って一人占めしていたもので、故にりーちゃんがさっきまで座っていた場所にあるのだが、自分で取りに行くのは面倒なのだろう。


ダディにとってもらって、リモコンを入手して満足し、ご飯を食べ始めるかと思いきや、まだ何事かうめいている。やはり聞き取れないので尋ねると、「どれっしんぐぅ〜」と言っている。そう言えばまだ冷蔵庫から出してなかったね、と言いながら、やはりダディが持ってきて差し上げる。


その時、ダディはゴマドレともう一本、シソの和風ドレッシングを持ってきた。ダディはたまにはシソドレでサラダを食べたいなと思ったのだ。りーちゃんにゴマドレを渡しながら、「ダディはこっち(シソドレ)がいいから、こっちをかけるね」とりーちゃんに確認をとった。



するとりーちゃん、シソドレをかけようとするダディの手をガシッと掴み、シソドレ投入を阻止した。そして「あー、こっちこっち!」と言いながらゴマドレを勧めるのである。結局、ダディもマミもサラダはゴマドレで食べることになった。


うーむ、なんだろう、このこだわり…。お友達などに同じようなことをすると困るので、ちょっとは言って聞かせたほうが良いかな、と思うマミとダディである。