過去2回もなかなか重たい内容になったこのタイトル。障害者の親としては避けては通れない課題である。
理想としては、両親がそれなりに元気なうちに、りーちゃんには施設に入ってもらって、たくさんの助けをいただきながら、ある程度自分で生活する力をつけてもらう、という形だ。そうなれば親亡き後も安心だし、お兄ちゃんも自分自身の人生を歩むことができる。
ただ、障害者施設に入ることに、不安がないわけではない。今日は、神奈川県内の施設で大勢の障害者の方々が命を奪われた事件のあった日である。もう9年も経つそうだが、いまだにその時の衝撃は忘れられない。
滅多にないことであり、大多数の施設では問題なく皆さん過ごしているのだと思う。しかし他方で、9年前の事件以外にも、障害者施設や高齢者施設での虐待事件のニュースを目にすることもある。
親達が元気なうちに、りーちゃんが施設に入って、様子を見ながら、問題がないかどうか確認するしかないのだろう。それでも親達が亡くなったあと、スタッフさんも入れ替わるだろうし、経営方針が変わることもあり得るだろう。絶対に安心、とか、絶対に大丈夫、ということは、残念ながらないのだろう。
9年前の事件の加害者は、障害者は不幸しか作らない、と主張していると報道で目にした。障害者の親としては、そんなことはないんですけどね…。りーちゃんからたくさんの喜び、幸せ、学び、などなどをいただいております。
やっぱり、暴力で他者の権利を奪ってしまうことは、やってはいけないこと。実際には今も戦争などが絶えない、むしろ最近は増えているようにも思うけど、暴力で他者の権利を奪うようなことが起きない世界が、理想ですなぁ。