りーちゃんは歌も踊りもタイコも大好きだが、どれが一番好きかというとダンスかもしれない。通常、夕方に帰宅してから寝るまでの間に、夕飯を食べないことはないなと同じく、ダンスをしない日はないと思う。

 

マミもダディも、そんなりーちゃんの踊っている姿を見るのが大好きである。この日はマミが夜遅くまで用事があり、ダディは思っていたより帰りが少し早かった。試験中で勉強が忙しいお兄ちゃんは部屋にこもっており、りーちゃんとダディの二人きりになった。

 

夕食後、りーちゃんはYouTubeをかけてダンスしたり、レゴブロック(これもやらない日はない)で遊んだりして、一段落ついたようだった。しかし家事を済ませたダディはりーちゃんのダンスを見たくなった。くつろいで遊んでいるりーちゃんに、ダディのスマホで「ちょっと外出たら」をかけると、おもむろに立ち上がるりーちゃん。そのままスキップダンスを、曲が終わるまで踊り切ったのだった。

 

この程度では満足しないダディは、「あーぱつ」をかけると、やはり最後まで踊り切るりーちゃん。「ブリンバンバン」「はい喜んで」と次々にかけるが、矢継ぎ早に、どれもしっかり踊り切るのである。なかなかの体力だ。

 

マミがいないのでダディとお風呂に入ったりーちゃん(りーちゃんはまだ一人でお風呂に入れません)。通常、どちらかと言えばマミよりダディにべったりだが、この日は「ママ、かえってくるかなぁ」と呟く。「マミに会いたいの?」と尋ねると「うん!」と答える、マミのことも大好きなりーちゃんである。

 

お風呂に入っているうちにマミが帰ってきて、嬉しそうなりーちゃん。もちろんマミも嬉しい。たっぷり甘えながら、ダンスで疲れた体をマミに拭いてもらったのでした。