りーちゃんは現在、自然教室に行っている。そのため家にはいない。2泊3日の予定である。
マミとダディが揃って家にいるのに、りーちゃんがいない、という状況になるのは、これまでに数えるほどしかない。小学校5年時の自然教室(2泊3日)と同6年時の修学旅行(1泊2日)だけだった。
なので、いないとやっぱり何か変なのである。特にお兄ちゃんが高校に入学して寮に入って以来、我が家はりーちゃんを中心に回っていた、ということだろう(ちなみに今年3月に、お兄ちゃんは高校卒業と同時に実家にもどった)。
正直なところ、りーちゃんのお世話をしなくて良いというのは、ちょっと楽だなと思う。この機会を利用して、ダディは仕事の飲みを入れていたし、マミもここぞとばかりにたくさん洗濯をした。その他の家事も大変捗った。朝もりーちゃんをバスの集合場所に連れて行く必要がないので、直接仕事に向かうことができた。
りーちゃんがいないから、少しゆっくり寝てても大丈夫だなぁ、とダディなどは思っていたのだが、なかなかそううまくは行かない。習慣とは恐ろしいもので、普段通りの時間に目が覚めてしまった。
そしてやっぱり、夫婦間の会話はりーちゃんのことばかりなのである。「あぁああ、などと言って先生の言うことを拒否して困らせてないだろうか」「トイレは大丈夫だったか」「バスでは我慢するだろうねぇ」「お風呂は素直に入ったかねぇ」「早起きして脱走してないだろうか」などなど、不安は尽きないのである。
当たり前だが、個別に様子を知らせてもらえるのは戻ってから、連絡帳に書かれていることを目にする時だろう。普段は長くても数時間程度しか離れることがないので、日単位で離れると不安ばかりが先行する。
「そういえば、自然教室はそれほど楽しみにしてる風ではなかったよね。本人なりに不安や緊張もあったのかねぇ」と話す両親。それはそれでりーちゃんの成長とも言える。全てはりーちゃんが戻ってくればわかるのだが、それが待ち遠しいマミとダディである。
とにかく、行程を楽しんで、無事に帰ってきてくれれば、それだけで万々歳ですなぁ。