知人を訪ねたオーストラリア観光の帰り、トランジットのついでにブルネイ王国の市内を観光したりーちゃん一家。未知の国で、正直なところ今回のトランジットがあるまで、マミもダディもブルネイのことはほとんど知らなかった。
往路は空港のセキュリティエリアを出なかったので荷物チェックくらいしかなかったが、今回は市内に出るので入国審査がある。オーストラリアではなかった指紋画像の取得があり、まるでアメリカのよう。さすが石油と天然ガスでお金持ちと言われる国だなぁ、と思ったのもつかの間、係員さんにズッコケさせられた。
ダディが終わってマミの番になったときのこと。指紋の機械には「Right Finger」と表示されているのに係員さんは「Left Finger」とおっしゃる。マミが右手を乗せようとしたところ、ダディが「左って言ってるよ」と言うので、慌てて左手を乗せる。しかし次に機械に表示されるのは当然「Left Finger」。「あれ、左だね」とダディが言いつつ再び左手を乗せるマミ。右手が終わっていないのだが、係員さんは終わりだという。「右手をやってないですよ」と言ったのだが、それで交代しろと言うではないか。うーむ、これで大丈夫なのだろうか…。
次はお兄ちゃんの番だったが、再び係員さんは「Left Finger」と言う。機械は「Right」なので、「機械はRightになってますよ」と言ったら、慌てて「Right」と修正した係員さん。そのあとりーちゃんの番になっても、やっぱり機械の表示と逆をいうので、もう機械だけを信用してりーちゃんの指紋も取ってもらった。こちらからわざわざ訂正したのに、その後も逆の手を指示し続ける係員さん。ちょっと面白かったので、その後も我が家ではネタになっている。
空港の出口に出てみると、ツアーの添乗員さんが待ってくれていた。我が家以外に二組の日本人客がいて、小型のバスに乗っていよいよ出発。それにしてもブルネイはさすが赤道近くの国で、オーストラリア以上に暑くて湿気がある。バスの中は冷房ガンガンである。
添乗員さんはブルネイ人だそうだが、日本語ペラペラ。バスに乗って最初のあいさつで「どうも~キムタクです」と言ったり、大きなモスクが見えてくると「あれ、私の家なんですけどね」と冗談を飛ばす。後で聞いたら日本には1年ほどしか滞在しなかったという。言語力の高さに感心させられた。
ツアーを申し込んだ際、ラマダン(断食)の期間なのでナイトマーケットは開いておらず、ショッピングセンターだけ、と案内があった。しかし添乗員さんによると、ナイトマーケットも開いているとのこと。最初の訪問地はそのナイトマーケット。ここで夕食を食べることにしたのだが、やっぱり興味深い出来事が発生したのでした。
ロイヤルブルネイ航空の飛行機に乗ると、すぐに国の紹介(?)のような動画が流れます。
