これまでにもりーちゃんのバタバタな朝の様子を書かせていただいたが、最近も相変わらずバタバタである。特にここ一週間ほどは、バスの集合場所にギリギリで到着する、綱渡りな日々が続いていた。


ところがこの日は、比較的すんなりとベッドから起き出したりーちゃん。時間もいつもより早めで、これなら今日は余裕があるかなと思っていた。


でもでもやはり、りーちゃんの朝は甘くない。「もっち」でOKしたはずの朝ごはんについて、そうめんが良いと言い始めたため、マミのプチ怒りを買い、りーちゃんも不機嫌になる。お着替えや歯磨きの段階でもグズグズ言っており、結局は寝起きの貯金を使い果たしてギリギリの時間に玄関を飛び出した。


外に出ても「ああああ」「うううう」と言っては歩みが進まないりーちゃん。同じマンションの一つ上のお兄ちゃんとそのお父さんに会って、一瞬は「おはよー」などと愛想を振り撒くも、すぐにまた不機嫌に戻ってしまう。相変わらず外ヅラばかり良いが、一体誰に似たのだろう。


なかなかスムースに歩いてくれないりーちゃんを見て、ダディはふとひらめいた。「ちょっと外出たら、終わったわ🎵」を歌えば、スキップして上機嫌になるんじゃないかと。早速口ずさんでみると、一瞬でスキップを始めるりーちゃん。ダディの策は見事にハマったのである。


引き離されつつあったお兄ちゃん達にも追いつき、お兄ちゃんのお父さんと最近ハマっている、「おぉ〜、おぉ〜」という謎のやりとりをしてニコニコしているりーちゃん。さっきまでの不機嫌はどこに行ったのだろう。普段なら集合場所に着くまでに、お兄ちゃん達に大きく離されてしまうこともあるのだが、この日は快調に歩いてほとんど同時に到着したのだった。


この朝はとても寒かったので、バスに乗る直前にりーちゃんの鼻が出ていることに気づいたダディ。慌ててティッシュを取り出して鼻をキレイにして、今朝もやっぱりバタバタしながら、りーちゃんはバスに乗ったのだった。


りーちゃんのことをよくわかっているつもりのダディとマミだが、相変わらず計算とおりにはならない。マミとダディも、まだまだですなぁ。