もう数年に渡って、マミとダディの間でりーちゃんに関する議論があり、それは長らく並行線であった。

 

何のことかと言うと、りーちゃんが時々見せるかわいい仕草(←いきなり親バカ全開すみませぬ・・・)を、りーちゃんが意図的にやっているのか否か、である。

 

マミの持論はこうだ。「りーちゃんはかわいく見える仕草を知っている。特にマミとダディに対しては、『私がこうしたらかわいいでしょ?マミとダディは喜ぶでしょ?』というツボを知っていて、ある程度計算してやっているのだ」

 

これに対してダディの持論。「りーちゃんは自然と動きを表現しているだけ。純粋に、YouTubeなどで見て『かわいい』と思う仕草を真似しているだけで、自分をかわいく見せようとか、ましてや計算なんてあるはずがない」

 

りーちゃん、知能テスト等の診断では3歳児並みの知能だということだが、果たしてどちらだと思いますか?

 

真実はりーちゃんにしかわからないし、当のりーちゃんがしっかりとした説明をできるわけではないので、はっきりとした答えは永遠に出ないと思われる。そもそも、マミとダディ、それぞれの持論も極論じみた見解なのであって、中間もあり得る話だ。例えば、計算しているというほどではなくても、多少はりーちゃんの中で、両親を喜ばせたいという気持ちもあるかもしれない。というか、そういう気持ちは確実にあるだろう。

 

そんなわけで、これまで長年の間、均衡のとれた持論の対立があったマミとダディだが、最近になってこの均衡が崩れつつある。というのも、最近見られるりーちゃんのある行動が、あまりにもかわいすぎて(←しつこいようですが、親バカバカ恐縮でございます)、ダディをもってしても「もしかしたらりーちゃんは計算しているのかもしれない」と考えるようになったからである。

 

その行動というのは、多くの場合、両親がりーちゃんを褒めた時に発動される。「りーちゃん、えらいねぇ、お姉さんだねぇ」「りーちゃん、すっげ!」などと言われると、りーちゃんがその場で「うふふふ」「あははは」と言いながら、アニメのキャラクターのようにピョンピョンと飛び跳ねるのだ。

 

最初に見た時はマミもダディも完全にハートを撃ち抜かれ、その後も見るたびに「破壊力抜群だよねぇ~」「かわいすぎるぅ~」と両親の間だけで歓声が上がるのである(←親バカ・・・もう良いですな。放っておきましょう)。その姿はもう、デフォルメされたアニメの動きそのもの。そして、だからこそ、ダディは少し考えを改める気になったのだった。

 

ううむ、りーちゃん。やっぱり計算ずくで、かわいい仕草をしているのだろうか。そこまでのあざとさを、持ち合わせているのだろうか・・・。