同じタイトルの「その4」は9月のブログだった。「りーちゃんの体調不良」には2つの意味がある。一つは本当に体調不良の時、もう一つはりーちゃんの大げさなリアクション(つまり、ほとんど仮病に近い)である。後者の時は、両親や周囲の気を引きたいのだと思われる。
その日の朝も通学バスの集合場所に向けて歩いていたのだが、時々りーちゃんが「ううう」「あああ」とうめき声をあげ、左の太ももあたりを気にする仕草をしていた。ダディが「足痛いの?」と尋ねても特に返事はなく、断続的にうめき声をあげている。同じマンションに住む支援学校の1学年上のお兄ちゃんが、「りーちゃん、足痛いの?大丈夫?」と心配してくれた。
その後も痛そうな仕草を繰り返すので、「じゃあ、病院行く?ちっくん(注射)、してもらう?」とダディが言うと、やっぱり何も返事がないりーちゃん。結局そのような仕草をしながらバスに乗り込み、しかし帰宅後は何ともなさそうだったので、いつもの大げさなリアクションなのだと、ダディは確信したのだった。
翌日のこと。集合場所へと向かっていると、この日も1学年上のお兄ちゃんと合流。お兄ちゃんはとても心優しい少年なので、前日のことを覚えていた。「りーちゃん、今日は脚、痛くない?」と尋ねてくれた。なんて優しいのでしょう。りーちゃんも「うん!」とニコニコしながら答え、元気であることをアピールした、と思った矢先のことだった。
それまで全く異常のなかったりーちゃんが、再び「ううう」「あああ」と言うではないか。そしてりーちゃん独特の歩き方(脚が痛いことを知らしめる歩き方)をして、痛いことをアピールし始めた。「それまで何ともなかったじゃーん。お兄ちゃんに言われて思い出したの?」とダディに言われるも、りーちゃんのアピールは止まらない。
そこでダディは、最近りーちゃんが気に入っている「ちょっと外出たら、終わったわ」を歌いながら、軽快なステップを真似してみることにした。最近のりーちゃんは家でこのミュージックビデオを見ながら、軽快なステップをしている。脚がなんともないなら、一緒にやるはずである。果たしてりーちゃんの反応は・・・
しっかり軽快にステップしとるやないかーい!
しかもニコニコ笑顔で、である。やっぱり、脚はなんともないのですな・・・。
りーちゃんの体調不良アピールは、本当の体調不良なのか、それとも気を引きたいだけなのか、親も即座に判別できないのでちょっと困る。まあ、今回も結果的には元気だったということで、ヨシとしましょうかねぇ。