前回のブログにも書いたように、りーちゃん、中学1年生、オムツはまだ取れておりません・・・。

 

だいぶ前に書かせていただいたが、2歳くらいの頃、保育園や自宅でトイレを成功させていたという、輝かしい実績のあるりーちゃん。しかしそれ以来ぱったりと、なぜかトイレではしなくなり、「そのうちできるようになるでしょ」とのんびり構えていた両親の責任の下、いまだにオムツが必需品になのである。いやぁ、これは完全に親の責任だな。

 

この1年くらいは、なぜか自宅のお風呂では成功している。しかし、ならばとお風呂の直前にトイレに座らせても全くダメなのである。学校では小学校~中学校を通じてトイレの成功例はない。唯一デイサービスでは、過去に2~3度、成功したと報告をいただいた。ただこれも、もしかするとウォシュレットの水などを誤認されたのではないかな、と両親は思っている。

 

そんなわけで、りーちゃんの最大の課題はトイレなのだ。人生最大の課題と言っても良い。なぜなら、これも既述のことだが、障害者が働くためには「トイレが自分でできること」が必須なのである。どの職種でも、就労にあたってはこれが条件なのだ。ゆえにりーちゃんは、トイレができるようにならないと、どこでも働くことができなくなってしまうのだ。

 

かつてはのんびり構えていた両親だが、中学校に上がる頃くらいからさすがに危機感を持ち始めている。あと5年ほどで高校を卒業し就労を目指すことになるのだが、これまで10年ほどの間できていなかったトイレを、残り5年でできるようになるのだろうか。

 

というわけでりーちゃんのトイレを何とか成功させるべく、毎日のように親が誘導するも、うまく行かない日々を重ねてきた我が家。ところが最近になって、少し変化が見え始めていた。「といれで、おしっこ、ちゃーするよ」とりーちゃんがいきなり発言したり、遊びや動画視聴を中断して突然トイレに座るという行動が、何回か見られたのである。

 

そんな中でこの日はお風呂に入る前、いつもはトイレへの誘導を嫌がるりーちゃんがなぜか、トイレに自ら入った。オムツは濡れていない。今日こそは、と期待のまなざしで見守る両親。その時だった。ほんの少しだが、オシッコが「ちょろっ」と出たのだ。両親は大歓声。りーちゃんも褒められてなんだか嬉しそう。いつもとは比較にならないくらい、マミとダディはりーちゃんを褒めちぎり、それは3日ほど続いたのだった。

 

実におよそ10年ぶりに、自宅のトイレで用をたしたりーちゃん。これをきっかけに、トイレでの排泄が身についてくれると良いのですが。