これまでにもりーちゃんの急成長ぶりや、逆に大暴れの様子などをご紹介してきた。親として見ると、「成長したなぁ」と思う部分と「まだまだ幼児のようだなぁ」と思う部分が共存しているりーちゃん。やっぱり時々バトルが発生してしまうのは避けられない。

 

バトル発生率が高いのは平日の朝だ。どうしても時間に追われるし、りーちゃんは親の思うように動かないので、親の方もいわゆる「テンパっている」状態になる。りーちゃんは遊びたい気持ちが強く、中断して朝食を摂るのが苦手。でも一旦、朝食を食べ始めてしまうと、今度はそれを中断するのも苦手だ。食べること全般が好きなので、完食しなければ納得しないし、なんならおかわりも要求したりする。出発時間がますます差し迫ってくるのである。

 

親の側も言い方がどうしてもきつくなるので、りーちゃんの反応も激しくなる。以前から拒否する時は「うーう!」、エスカレートすると「うーぎゃ!」だったのだが、最近はその上をいく「うぎゃ!うぎゃ!うぎゃー!!」みたいな叫び声をあげることが増えた。渾身の叫び声である。

 

おそらく学校かデイサービスで同じような抵抗をするお友達がいて、そこから学んだのだと思われる。この最上級の拒否反応を見せられると、親としても正直、ひるむというか、無理強いを続けづらいのは確かだ。とはいえ通学バスに遅れるわけにもいかないので、なんとかするしかない。

 

過去のブログでも書かせていただいたように、今のりーちゃんはかつてのように抱きかかえて強制的に動かすことが難しい。そのため最近は、りーちゃんが拒否する時は、両手を引っ張り上げてなんとか立たせて移動させようとするのだが、りーちゃんもそれは心得ていて簡単に立ち上がらない。

 

そこで生まれたのが、「シュルーン」である。りーちゃんの両手を引っ張るも立ち上がらずしゃがんだ体勢になるので、そのまま引きずりながら洗面所などまで連れて行くのである。我が家は居間も廊下もフローリングなので、比較的滑りが良く、この「シュルーン」が実現した。

 

完全に想定外で生まれた移動方法なのだが、実はりーちゃん、「シュルーン」が結構好きなようだ。なぜか抵抗が収まるし、「シュルーン」をした後は素直にうがいやお着替えをすることが多い。「なんか、たのしいねぇ」などとは言わないものの、おそらくある程度気に入っているのだと親たちは推測している。

 

しかしこれも結構、引っ張る側はパワーを要する。「シュルーン」の係はもっぱらダディだが、毎朝体力は消耗させられる。でもりーちゃんが楽しいなら、これも良い運動だと思ってやるかねぇ、とダディは今朝もりーちゃんの腕を引っ張ってまいりました。