先日、ダディはついでの用事があったので、りーちゃんにジグソーパズルを買ってきた。おそらくりーちゃんは好きだろうと思ったからだ。


りーちゃんとパズルの出会いのきっかけは、生まれながらにして幼児向けのパズルが家にあったこと。お兄ちゃんが小さな頃に購入したもので、乗りものや動物など女の子らしさのかけらもなかったが、りーちゃんは時々引っ張り出してきて取り組んでいた。


しばらくするとあっという間に完成させるようになったので、これまた確かお兄ちゃんがもらってきた、100ピースくらいのディズニーのパズルをやるようになった。こちらはちょっと女の子っぽいデザインで、そこそこの難易度だと思うが、何回かやるうちにやっぱり簡単に完成させるようになってしまった。


最近は飽きてしまったのかやらなくなっていたので、新たなパズルを買ってこようと夫婦で話していたのである。今回のデザインは、子供たちみんな大好きなトトロだ。パッケージを見せるとりーちゃんも嬉しそうに「あ、ととろ」と反応し、自ら箱を開けて中身を取り出していた。


普段はなかなかパズルと縁のないダディとマミ。中身を見てみると、ピースが思いの外小さい。ピースの数は300と500で迷い結局300にしたが、それでもかなりの数だ。親の我々では集中力も持たなくてできないかな、と思える代物だった。


りーちゃんにできるのだろうか、そもそもやる気になってくれるかな、と心配する両親。しかし当人は夕食そっちのけでパズルに格闘し始める。「ご飯食べてからでもできるよ」と促しても「うーう!」と怒る。翌朝も朝食を拒否しつつ取り組み、週末だったので日中もかなり励んでいた。ちなみに食事はいずれもしばらくするとしっかり食べた。


そして、りーちゃん、素晴らしい集中力で早々と半分くらいを組み上げてしまった。これには親もびっくりである。またしても大袈裟に誉めたのだった。


パズルは居間の低い丸テーブルに広げたので、今はこのテーブルを他の用途に使用できない。最近のりーちゃんは食卓で食べようとせず、この丸テーブルで食べようとするので、パズルを広げておけばちゃんと食卓で食べるようになるかもね、と両親はほくそ笑んでいる。


そういえば普段は忘れてるが、りーちゃんは自閉症の傾向もあるのだった。自閉症の方々は好きなことや興味のあることへの集中力が高いと聞くが、りーちゃんもそうなのかもしれない。だんだんと難易度を上げたら、そのうち大作を作るようになるかもねぇ。