りーちゃんは時々、狙っているかのように抜群のタイミングで面白い一言を発することがある。なんとなくだが、笑いのツボを心得ているような気がするのだ。
りーちゃんの意向を尊重しながらできるだけスムースに支度を進めたい朝であるが、毎朝うまく行くわけもなく、親としては思い通りにならないことばかりである。朝食、歯磨き、着替え、そもそも起床、など朝はやることが多岐に渡り忙しい。りーちゃんが全てをスムースに滞りなくこなすことは、いまだに奇跡に近い。
この日の朝は、朝食~歯磨きまではなんとかうまく行っていた。しかし最近よくあるのだが、歯磨き後のうがいに向かうところでもたついてしまう。りーちゃんはなかなか立ち上がらず、マミの力では引き上げることができない。そこでダディの出番。「じゃあ、たっちしよう」と言うとりーちゃんは素直に両手を出し、引き上げてくださいと言わんばかりのポーズ。意外にスムースに行くかなと思いきや、簡単には立ち上がらずに、一言。
「ちょっと、おもたいねぇ」
これにはマミもダディも大爆笑で、ダディは一気に力が抜けてしまった。
別のある日のこと。休日で家族三人(お兄ちゃんは寮にいる)で出かける前のことだ。マミが着替えをしていて、りーちゃんの目の前でズボンをはいていた時のことだった。
「なんか、パツパツねぇ」
やっぱりみんなで大爆笑である。マミは確かに太ったと自覚しており、そうした発言も多い。しかしりーちゃん、最近のあなたもほとんどの服がパツパツになっておりますぞ。140㎝そこそこしかないのに、ズボンの類はほとんど、大人用のMサイズくらいでないと着られない。ちなみにオムツも大人用のMでございます・・・。
思えば小学生の頃、このブログにも書いたが、クラスで絶妙なタイミングで「やっべ」と言って、全員の大爆笑を誘ったことがあったと、先生からうかがった。絶妙な一言を絶妙なタイミングで発するのは、大人でも難しい。りーちゃんは一発ですべての笑いを持っていくセンスに長けているのだろうか。
これからも狙いすました一言を絶妙なタイミングで発して、マミとダディを笑いの渦に巻き込んでくれるのだろうか。何はともあれ、笑いの絶えない日常を過ごせることは、ありがたいことですな。