よくわからないタイトルで恐縮ですが・・・、りーちゃんは「じゃーれーじゃーれー」が好きだ。物心ついたころから今までずっとである。
「じゃーれーじゃーれー」は文字通りじゃれることを意味する。記憶はあいまいだがたぶんマミがそのように表現し、その後りーちゃんが親とじゃれたいときに使うようになった。
りーちゃんは時々、マミやダディと「じゃーれーじゃーれー」したくなる時があるようだ。なんの前触れもなく、いきなりダディの手を引っ張り、「ほら、ほら」と言いながらソファに連れて行かれて、りーちゃんがゴロンと寝転ぶ。そして「ほら、こーこ。こっちよ」と言いながら隣に寝るよう促す。こういう時はかなり強引なりーちゃんである。
実際に隣に寝転ぶと、「じゃーれーじゃーれー、しよ」と言って抱き着いたり、「うぅーん」と言ってダディの手を自分のあごに当てたりする。夜、寝る時も、だいたい同じように「じゃーれーじゃーれー」とか「うぅーん」などと言って、同じようなことをする。
こうして具体的に書いてみるとなんだか怪しい親子にしか思えないが・・・。そもそもの話として、ダウン症児はハグをしたり頬を寄せ合ったりすることが好きなのだという。言われてみれば、ダウン症のお子さんが親御さんとスキンシップをしていることを多く目にするかな、と思う。
こんな感じで、りーちゃんは親たちとのスキンシップを嫌がらない。ただ、さすがにお兄ちゃんとはしない。マミとダディにとって、りーちゃんはいくつになってもかわいいので(←今回も親バカ発言・・・。何回連続でしょうねぇ)、逆に親の側からりーちゃんにくっついたりする。
1人で寝ることがないりーちゃんは、どちらかというとダディと一緒に寝ることが多いが、休日の朝はそこにマミも登場して、りーちゃんを挟んで三人で「じゃーれーじゃーれー」したりする。平日でも仕事から帰ってきたダディが、居間で遊んでいるりーちゃんに対し、ただいまを言いながら抱き着いて頬を寄せたりする。りーちゃんも、遊びに夢中だとちょっと面倒くさそうにすることもあるが、たいていは気前よく応じてくれる。
これが健常児の女子中学生だったら、めっちゃ嫌がられるんだろうなぁ、とダディはふと思ったりする。そしておそらく未来永劫、頬を寄せたり抱き合ったりすることは、父娘の間ではほとんどなくなるのである。
りーちゃんはおそらく大人になっても、親たちとの「じゃーれーじゃーれー」を続けるだろう。そう考えると、ダウン症児の親というのは大変なこともあるけれども、なかなか幸せなものだなぁ、と思ったりする今日この頃なのです。