前々回のブログで、りーちゃんの謎のお言葉「べらこ」をご紹介した。「はらぺこあおむし」を「べらこーむし」と言ったり、「あーるーこー、あーるーこー」を「べーらーこー、べーらーこー」と歌ったりするのである。
りーちゃんの謎のお言葉は他にもある。言葉を話し始めた頃から今に至るまで言い続けている、「くーたん(こーたん)」である。
カッコ書きにして2通り書いたのは、実は親の我々でも「く」なのか「こ」なのか、よくわからないからだ。りーちゃんの発音が、どちらともつかない微妙な感じなのである。以後、便宜的に「くーたん」で統一する。
さらに言うと、この言葉の用法についても、親たちは把握しきれていない。どうやらダディのことは「くーたん」と呼ぶことがあるが、マミのことはほとんどそう呼ばない。外出すると、先生のことをそう呼んでいる時もある。先生は女性であることもあり、男性の大人に限った呼び方ではないようだ。
そして、例えばダディのことを常に「くーたん」と呼ぶわけでもない。恐らく、常に「くーたん」と呼ばれる人はいないと思われる。かと言って、こういう時は「くーたん」と呼ぶ、という法則もなかなか見当たらない。
強いて言えば、であるが、ダディに対しては、ダディがりーちゃんを強引に連れて行こうとしたり、りーちゃんの手を引っ張って移動させようとしたりする時、嫌がりながら「くーたん、くーたん」と呼ぶことがある(いつもではない)。他方でりーちゃんが入浴している時、ダディが脱衣所に立ち入ると曇りガラスを通してわかるので、「くーたん、ほらっ、ほらっ」と謎の声かけをする。前者は嫌がっている状況だが、後者はむしろ構ってもらいたいという状況だ。よって、用法に統一感はない。
最近はもうよくわからないまま放置しているが、かつてはなんとか解明しようと、りーちゃんに問いかけたこともある。「りーちゃん、『くーたん』って、なに?」と。しかし当然、本人から明確な答えはない。
ま、謎の言葉の一つや二つあっても、なんら困ることはないけどね…。いつか、りーちゃんの口から説明される日が来るのだろうか。