昨年は言葉が増えたり、会話がより多く成立するようになったり、あるいは身体が大きくなったり、歩いて通学できるようになったりと、りーちゃんの成長が著しい1年だった。

 

年が明けてもりーちゃんのそんな快進撃が続いている。

 

前回のブログでもご紹介した、ばあばや親戚とのお食事会でのこと。周りの大人から何か尋ねられると、「うん!〇〇したね」などとちゃんと答えられる場面が、今までよりも多く見られた。昨年の秋くらいからかと思うが、親から何か質問さられてきちんと答えられることが、より一層増えている。もちろんすべてではないのだが、会話が成り立つと、親はもちろん周囲の大人たちも喜んでくれる。今年は今まで以上に、大人の皆さんにかわいがってもらえる!・・・かもしれない。

 

その後のある日のこと。夕食はダディが作ったタコライスだった。この日のりーちゃんはデイサービスで疲れてしまったのか、帰宅後のほとんどの時間を居間で寝ていて、「ごはんだよ」と声をかけられてもなかなか起き上がらない。マミとダディは「今日は夕飯食べられるかねぇ」と心配していた。

 

そうこうしているうちに、なんとかゆっくりと起き上がり食べ始めたりーちゃん。お味噌汁には最近のお気に入りであるお麩が入っていたが、ダディの分も欲しがりたくさん食べた。何よりもメインディッシュであるタコライスをほぼ完食して、おメメもすっかり覚めたようだ。

 

夕食後、マミは仕事をしていたので、洗濯をしたりするなどして家事をしていたダディ。廊下をパタパタと歩いていると、「おぎんぎょう」で遊んでいるりーちゃんが何やら小声でダディに話しかけている。「うん?なーに?」と尋ねて耳を澄ませてみると、「ごはん おいしかったよ ありがと」とりーちゃんが笑顔で言っているではないか。

 

今までも食事の後に親たちと「おいしかったねぇ」などと話すことはあったが、今回のように食事を作ってくれたことに対するお礼を面と向かって言うことはなかった。こんなりーちゃんを見たのは初めてのことである。ダディは涙を流さんばかりに喜んで、「りーちゃん、いい子だねぇ。なんて素敵な娘なんでしょ」と言ってりーちゃんをたくさんなでなでしたのだった。マミも一緒に手放しでりーちゃんを褒めちぎった。

 

知的障害があって、知能は3歳児並み。そんな先入観を持っている親たちを良い意味で驚かせてくれることが増えたりーちゃん。これからの成長も楽しみで仕方がない、マミとダディ(そしておそらくお兄ちゃんも)なのです。