このタイトルで「その6」まで来たということは、りーちゃんが食に対して並々ならぬこだわりを抱いていることの証と言えるだろう。
突然ですが、朝食は空腹で血糖値も下がりきった状態で食べるので、甘いもの(砂糖などの直接的な糖類)は控えたほうが良い、と聞いた。糖類を摂取することで血糖値が急激に上がり、しかしそれらはすぐにエネルギーとして消費されてしまい、血糖値がまたすぐに下がってしまう。血糖値のこうした急激な増減は、糖尿病の原因になるとか。他方で、炭水化物を摂取すると分解されながら血糖値が徐々に上がり、しかもある程度の長時間維持されるので、身体(特に糖尿病予防)には良い、ということらしい。
我が家では以前、前日夜の仕事帰りにダディがドーナツなどを買ってきて、翌朝の朝食にするということが多かったが、上記の血糖値の話を聞いてからそうすることを控えていた。現在ではりーちゃんの朝食はもっち(餅)の磯辺焼きや「そうめんチュチュル」であることが多いので、糖類を控えることができている。
ただ、それでもたまになら良いかな、と思ってダディもついつい買ってきてしまうことがある。この日はまさにそうで、帰宅時はちょうど夕食直後だったこともあり、食後のデザートとしてりーちゃんは1つペロリと食べた。残りは翌朝の朝食である。
いつものようになかなか起き上がってくれなかったりーちゃんだが、「今日はドーナツあるよ。ドーナツ食べよ」という親の勧めに応じて、早速食べ始めてくれた。安心したのもつかの間、ふとりーちゃんを見ると、1つ食べ終わったお皿を見ながら「うううう」と唸っている。体調でも悪いのか、おしっこでもしたのか、と心配になったマミが声をかけるが、様子は変わらない。
そこでマミはハッと気がついたので、りーちゃんに尋ねた。「もう1つ食べたいの?」するとりーちゃんはパッと顔を上げて笑顔で「うん!」とお返事。「それじゃ、マミのをあげようね」ともう1つドーナツをいただいて、ご機嫌なりーちゃんなのであった。
それにしてもなぜ、「もう1つ食べたい」「ください」というようなことを言わないのだろう。下を向いて唸っているりーちゃんは、知らない人が見たら体調不良にしか見えないと思う。
思えば他の食べ物でおかわりを要求する時も、ダディの食べ物をじっと見たり、直接「欲しい」と発言することがないりーちゃん。将来のことを考えると、「○○ください」と素直に言えるようになってほしい。
「そういう時は「ください」って言うんだよ」と、根気よく言い聞かせるしかないですかなぁ。