もう同じタイトルで7回目となるので、これまでにもたくさん「りーちゃん語」をご紹介してきたのだが、最近気がついた、りーちゃんによる言葉の使い分けがある。

 

今までも感じていたことだが、りーちゃんはマミに対する時とダディに対する時とで、態度が微妙に違う。どちらとも頬を寄せ合ったり抱き合ったりするのだが、やり方と言うか態度と言うか、ちょっとした違いがあるのだ。

 

随分前のブログでりーちゃんの「うぅーん」という甘ったるい声を紹介した(気がする)。出典は映画「ダンボ」。ダンボのお母さんが、ダンボのあごなどを長い鼻でさするシーンのマネである。りーちゃんは、ダディの手や腕を顔に回してあごをさすってもらうのが大好きだ。ダンボもそのお母さんも「うぅーん」とは言わないが、これはりーちゃん独自かもしれない。

 

りーちゃんが機嫌が悪かったり、してほしいことをしてくれないときなど、この「うぅーん」が効果を発揮することもある(とはいえ五分五分くらいかな)。ただ、不思議なことにこれはダディのみ有効なのである。マミがやってもりーちゃんは全く動かないし、他の大人もそうだ。

 

ちなみに小学校の修学旅行の事前打ち合わせで、りーちゃんがしゃがみこんだりしたらどうしたらよいか、と問われ、この「うぅーん」に言及したのだが、「それができるのはお父さんだけですね」とあっさり却下された。確かに、先生がやってもりーちゃんは動かなかったでしょうね。

 

そんなわけで、りーちゃんはマミに対しては「うぅーん」を絶対にやらないし、言わない。しかしその代わりにマミに対しては「フン、フン、フーン!」と言う。そしてそう言いながら頬をマミの頬に擦り付けるのである。この「フン、(略)」も、ダディに対しては絶対にやらないし、言わないのだ。

 

この使い分けには親たちも最近気がついたのだが、理由はよくわからない。おそらく元々はマミからりーちゃんに対して頬を寄せ合いながら「フン、(略)」を言っていたのではないかと思う。りーちゃんの中では、「フン、(略)」をする相手はマミ、「うぅーん」をする相手はダディ、と認識を分けているのだろう。

 

りーちゃんはダウン症の中でも比較的知能が低く、まだ3歳程度だと思われる。「親」という概念をどこまで理解しているのかわからないが、こうしてマミとダディに対して対応を使い分けているのを見ると、やっぱりある程度分かっているのかな、と期待してしまうのです。