少し前のことだが、マミは仕事で大阪に出張した。その時、いくつかお土産を購入し、その中に冷凍のたこ焼があった。りーちゃんはたこ焼が大好きなので(たこだけを取り出して食べて周りはあまり食べない)、買ってきたのである。
その後、週末もイベントが多かったり、平日もバタバタするなどして、このたこ焼を食べる機会がなく、冷凍庫に放置され続けていた。そんなある日、マミとダディがちょっと目を離した隙に、たこ焼の外箱だけがキッチンに放置されているのを、マミが発見した。
マミは即座にりーちゃんの仕業だと見抜き(というか、他にそんなことする人はおりませぬ)、りーちゃんに尋ねる。「りーちゃん、たこ焼どこにやったの?冷凍だから、そのまま外に置いておいたら食べられなくなっちゃうよ。」しかしりーちゃんの返答はない。即座に冷凍庫、冷蔵庫はもちろんのこと、居間のあちらこちらを捜索したが、たこ焼は見つからない。
以前のブログで何度か、りーちゃんが食べ物や食べた後の器などを隠すクセがあることをご紹介した。ソファの下、テレビ台の下、テーブルの下の椅子の上(意外に見えづらい)などなどで、最近ではそのようなクセはなくなりつつあった。しかしここにきて発揮、それも冷凍食品だから、親たちのショックも大きいし、捜索も焦る。
以前からりーちゃんがモノを隠しそうなところ(↑のあたり)は探してみるも、なかなか見つからない。マミが捜索しつつ、ダディはりーちゃんに尋ねる。「りーちゃん、たこ焼は?たこは?どこにおいたの?」しかしりーちゃんから返答はない。りーちゃんの目線がソファの下などに向くので見てみるのだが、全く見当たらなかった。
探すこと10分は経っただろうか。最終的には、お皿などを入れているキャビネットの中でたこ焼は発見された。やれやれ、ではあるが、りーちゃんには少し言って聞かせないといけないかな、と思い語りかける。
「冷蔵庫の中のモノは、外に置いておいたら食べられなくなっちゃうんだよ。わかった?」数年前まではりーちゃんも割と早くに「うん」とか「わかった」と言ってくれたのだが、中学生になったりーちゃんはなかなかの「ガンコちゃん」である。ダディのお話にすぐには反応してくれない。
語りかけること何回、何十回だろうか。最後にようやく、「わかった」と言ってくれたりーちゃん。形式的にそう言わないとダディのお話が終わらないから、そう言っただけかもしれない。本当はわかっていないのかもしれない。しかしコミュニケーションは言葉でとるしかない(テレパシーなどは使えない)以上、こうして一つ一つ、お話をしていくしかないだろう。
それにしてもりーちゃん、たこ焼が好きなんだろうねぇ。近日中に美味しくいただきましょう。