前回のブログでインフルエンザの予防接種をしたりーちゃん。今回はその続き、夜ご飯を親子三人で食べに行ったときのこと。
ダディは以前からとても気になるレストランがあった。駅からの帰り道、細い路地に面したそのお店は、お客さんが入っている様子をほとんど見たことがなかった。もっとも、ダディの帰りが比較的早い時間だからなのかもしれない。ただ、ある日などはカウンターの席でお店の人が突っ伏していて、何やら悲哀を感じさせる様子すらあったのだ。
現代は便利なもので、スマホの地図アプリを見ればありとあらゆるお店の評価を見ることができる。このお店の評価を見てみると、意外なことに(←失礼なこと言ってすみません!)とても高い。絶対数が少ないかと言うと必ずしもそうではなく、和洋中折衷で斬新で美味しかったとか、この質の高さにこの値段はありえないとか、シェフの経歴が素晴らしい、など数々のコメントもあった。
ますます興味をそそられるダディ。マミに話をしてみると、マミもそれなら行ってみたいという。ということで、りーちゃんの「チックン」のあとはこのお店に行くことにしたのである。
まだまだ時間が早かったせいか、我々が訪れた時は誰もお客さんがいなかった。店内はカウンターのみ10名ちょっとくらいの席がある。せっかくなので、キッチンの正面の席に並んで座る。よく見るといずれもハイチェアだったので、りーちゃんは座るのに一苦労だったが、なんとかなった。
お料理は確かに和洋中折衷という感じ。お刺身のお造りもあれば、回鍋肉もあり、フレンチっぽい魚料理もあった。手の込んだメニューが多い割には、価格も量も控えめな感じ。これだと3人でもいろいろな料理を食べることができて嬉しい。実は我が家は最近、りーちゃんはもちろん両親もよく食べる(3人とも体重は過去最高を更新しつつある)のだが、質の満足感のおかげなのか、少量でも不思議と満腹感があった。
さらに嬉しかったのは、見るからに幼く中学生には見えないりーちゃんのために、回鍋肉などは辛さを控えめにしてくれたこと。また、オレンジジュースのストローも短めに切ってくれたり、料理に合わせてりーちゃんの使いやすそうな食器を用意してくれたり、とても親切な心遣いがありがたかった。
当のりーちゃんはというと、終始、店員のお姉さんをじっと見つめ、あれこれモーションをかけている。話しかけたい、遊んでほしいというオーラ全開だった。しばらくしてダディが耐え切れず、「すみません、この子はお姉さんが大好きで・・・。気になりますよね」と打ち明けると、笑顔で答えてくださった。
りーちゃんにとってこんなに大人びたお店に行くのは初めての経験だっただろう。緊張するのかな、と思っていたが全然普段通りだった。そして、我々が滞在している1時間半くらいの間に、2組のお客様が入店。冒頭のようなダディの心配は杞憂だったのかもしれない。
何よりも、シェフさんとお姉さんに大感謝です。りーちゃん仕様にお料理をアレンジしてくれたり、ちょっとした説明をしてくれたり、りーちゃんの相手をしてくれたり。大満足のディナーになりました。