最近のりーちゃんは、朝、目覚めた後、ベッドにいる間に朝食の希望をヒアリングされている。
マミかダディが、「りーちゃん、何食べたい。もっち?そうめんチュチュル?パン?さけごはん?」といった具合に尋ねる。一応通訳すると、餅、素麺、パン、鮭フレークをかけたご飯、である。
今朝のりーちゃんは最初、「そうめん」と答えた。一緒にいたダディがマミに「そうめんだって」と伝えたのだが、そのあとりーちゃんが「もっち」に変更した。まだ間に合いそうだったので、変更を伝えた。
起き出したりーちゃん、今度はキッチンに入って何やら準備している。よく見ると、お茶碗にご飯をよそい、納豆を持ってきてテーブルに並べている。納豆かき混ぜ用の「ドラえもんはし」もある。りーちゃん、さっき言っていた内容と全然違うじゃないか・・・。
既にマミがもっちを焼いていたので、妥協案として、「じゃあ、もっちは1個だけ食べて、あとは納豆ご飯にしたら」と言ったのだが、りーちゃんは「なっとまき」と言っている。
結局、磯辺焼きで海苔を巻いたもっちに、納豆も挟んで食べていた。りーちゃんなりの「もっちなっとまき」である。「小さなころに、こうやって食べていたね。」とマミ。ダディにはそうした記憶は全然ないようだった。なお、お茶碗のご飯には手を付けなかった。
食卓にはこのほか、前日の残り物の味噌汁とサラダもあったのだが、りーちゃんが突然「とうふ」と言い出した。マミもダディも「味噌汁に豆腐は入ってるよ」とハモるように言ったのだが、「じゃ、とうふ、もってくるね」とおもむろに立ち上がったりーちゃん。そして持ってきたのは「お麩(おふ)」だった。
そうだった。先日お山に登った時に、マミが袋いっぱいのお麩を購入。その後、みそ汁に入れるなどしていたのだが、りーちゃんはお麩のことを「とうふ」と言うのだった。比較的新しい「りーちゃん語」であるため、マミもダディもまだよく慣れていないのだ。結局りーちゃんはお麩をしっかり食べたものの、味噌汁はほとんど飲まなかった。
こんな感じで、朝からしっかりと、しかも自分の要望通りに食べたりーちゃん。盛りだくさんになったので、やっぱり出発の時間は思うように早くならず、歩いている途中でスクールバスに追い抜かれ、今日もちょっと慌てて乗る羽目になったのである。
でも、バスの集合場所まで歩いたりーちゃんは、ピョンピョン跳ねたりしてご機嫌だった。納得のいく朝食メニューだったので、一日のスタートは気持ちの良いものになったようだ。