これまでりーちゃんのちょっと変わった言葉などを、このブログでご紹介してきた。

 

りーちゃんは耳から入ってきた音をそのまま言葉にするのが上手いと、親ながら思う。ダウン症児は舌が長いので活舌が悪くなることが多いらしいが、りーちゃんはわりと活舌も良い。こうしたりーちゃんの特性が顕著に表れるのは、歌だ。

 

英語の歌だったり、韓国語、スペイン語の歌でさえも、りーちゃんは耳から入ってきたとおりに歌う。親の我々は、英語ならかろうじて歌詞を見れば歌えたりするが、他の外国語だとそれも難しい。でもりーちゃんは躊躇なく歌う。「○○語」という概念がそもそも薄いのかもしれない。

 

このように耳も活舌も良いりーちゃんだが、文字の読み書きがほとんどできないため(平仮名と片仮名は読み書きできるが漢字は難しい)、聞こえた音そのままにしゃべる。そのため時々ズレることがあって、それがまた面白い。ただ、年齢が上がるにつれてそれも徐々に修正されてきている。

 

主だったところでは、えべれーたー、へんめると、あスパゲッティ、などについては正しいものに入れ替わっている。成長のあかしであり嬉しいのと同時に、幼児言葉がなくなっていくのは寂しい感じもする。

 

その一方で修正されないままの言葉もある。りーちゃんが大好きで入りたがる「みずまたり」もそうだ。幼児言葉はやっぱりかわいい(←親バカで毎度すみませぬ)ので、親も雨の日などは「水またり、あるねぇ」とりーちゃんに話しかけてしまう。

 

小さいころに見ていたDVDの中に流れるCMで、「ティンカーベルと魔法の国(だったかな?)」というタイトルコールを何度も聞いたせいか、「ティンカーベル」のことを「てぃんかーべるど」だと思っていて、いまだにそう言っている。魔法の国でピーターパンのアトラクションに乗ったときはたくさんいたので、「あ、てぃんかーべるど」と連発していた。

 

しかし何といってもマミとダディが一押しなのは、「かまぼこ」である。りーちゃんは小さい頃から今に至るまで、

 

「かまごんごん」

 

と言うのだ。

 

もともと、マミが笹かまぼこを好きなので、ダディは出張など機会があるとたびたび買ってきていた。りーちゃんもお兄ちゃんも好きになったようで、我が家は笹かまぼこに目がない一家なのである。それでもこのところご無沙汰していて、ダディが久しぶりに買ってきた。りーちゃんに「お土産だよ」と見せると、「あー、かまごんごんね」と言っていた。その日の夜、美味しそうに食べていた。

 

学校やデイサービスでたくさんの言葉に触れる機会があるので、「かまごんごん」もそのうち修正されるのだろう。かわいらしい幼児言葉が失われるのは寂しいけれど、りーちゃんの成長を喜ぶべきなのでしょうなぁ。