以前のブログでもご紹介したが、りーちゃんは動物園のふれあいコーナーで、モルモットに触ったことはある。あとは、宮古島に行ったときにおとなしく座っている猫ちゃんを触ったことがあった。

 

りーちゃんの12年の生涯の中で、動物に触ることができたのは、おそらく上記の2例だけだったと思う。

 

散歩しているワンチャンのことは、「かわいいねぇ」とは言うし、飼い主さんに「どうも、こんにちわ~」などとフレンドリーに挨拶するものの、肝心のワンチャンには絶対に触ろうとしない。YouTubeなどで見るドラえもんやアニメの影響で、犬は噛む生き物だと思っている節がある。のび太君はしばしば、犬に噛まれて泣いていますよね。

 

大人になってみると、犬はむしろ人懐っこく、野良猫の方が猫パンチをされたり痛い目に遭うということがわかるのだが、確かに子供の頃は犬の方が怖かったかなぁと、なんとなく思い出してみようとするマミとダディである。

 

ちょっと面白かったのは、ペットコーナーのあるホームセンターに行った時のこと。ワンチャンもニャンチャンもたくさんいて、アクリルケースの中に入っているので、りーちゃんも怖がらずに見ていた。しかしこのような場所ではペット同伴OKになっていて、ショッピングカートにワンチャンを乗せている人も少なくない。

 

りーちゃんは、そんなことは想定外だったのだろう。カートに乗っているかわいらしいダックスフントがすぐ近くにいることに気がついた。表情が一気に変わり、目つきが挙動不審になると、次の瞬間、マミの懐へ駆け込むように一目散にダッシュしたのだった。後にも先にも、あれほど機敏な動きをするりーちゃんを見たことはない。

 

このようにどうしても犬が怖いりーちゃん。先日訪れたお山の帰り道でのこと。あと少しで駐車場というところで辺りはもう暗くなっていた。ふと、商店の前に大きな白い犬を連れたおじさんがいるではないか。順調だった歩が止まってしまうりーちゃんとは裏腹に、「かわいいねぇ」と言って近づいてしまうマミとダディ。

 

おじさんもとてもフレンドリーで、「触ってみる?」とりーちゃんに話しかけてくれるのだが、りーちゃんは相変わらず腰が引けて近づこうとしない。マミもダディも↑のようなりーちゃんを知っているから、今回も触らずに帰るのだろうなと思っていた。

 

しかしそんな事情を知らないおじさんは諦めない。「ほら、顔や背中が怖かったら、尻尾を触ってみたら?」と勧めてくれる。マミが尻尾を触り、「わぁ~ふわふわだ~」と声をあげると、りーちゃんも恐る恐る、なんとか触ることができた。一度触ってしまうとなかなか手を離さないりーちゃん。尻尾だけだったが、ワンチャンのふわふわの触感を楽しませてもらったのだった。

 

おじさんのおかげで、(おそらく)生まれて初めてワンチャンに触ることができたりーちゃん。ありがとうございました。そして最後まで大人しーく待っていてくれて触らせてくれた大きなワンチャン、本当にありがとう。とってもおりこうさんでした。