これまでにも3度にわたり、りーちゃんの食のこだわりをご紹介した。食べたいものが親に食べられてしまったりすると、「ぎょぉぉぉざぁぁぁ」「もぉぉぉっ、ちぃぃぃ」などと低い声で唸ったりする。例え熱々でも食べたいものだと、熱さに怒りながら無理やり食べようとする。
前回のブログでご紹介した山登り(ハイキング)の帰り、たくさん歩いた上に往復とも渋滞にはまったりーちゃんご一行は、とても夕食の支度をする気持ちになれず、外食で済ませることにした。疲れてはいたが、一路、地元のよく行く中華屋さんへ。
中華と言えばりーちゃんはラーメンが大好き。そして我が家は全員、小籠包が大好き。いつも小籠包目的で訪れる有名店ほどではないが、ここの小籠包もかなり美味しい。ということでラーメンも小籠包も、そしてチャーハンその他も注文した。
最初に出てきたチャーハンはりーちゃんも嫌いではないので、それなりに食べていた。しかしその後ラーメンが来ると、チャーハンをわきに追いやってラーメンを食べようとするりーちゃん。相変わらず怒りながら無理やり食べようとするが、まあこのあたりは想定内ではある。
そしていよいよ小籠包が登場。せいろの中に3個入っていて、ちょうど3人で一つずつだね、などとマミとダディは話していた。やはり熱々のメニューなので、りーちゃんの分は小皿に取り分けて冷ますことに。「熱いからね、あとでね」と言ってきかすのだが、りーちゃんはやはり熱々に挑もうとする。熱さに苦戦し、皮と中身がバラバラになってしまったが、なんとか食べたりーちゃんだった。まあまあ、このあたりも想定内ではあった。
そんなりーちゃんの様子を見て、相変わらずだねぇと笑うマミとダディ。マミは既に小籠包を食べてしまったので、残る一つはダディが食べるはずだったのだが・・・。ダディが小籠包をレンゲに乗せていざ食べようとすると、りーちゃんが目を丸くしてせいろとレンゲを見ている。
「え、もうないの?最後の一個をダディが食べちゃうの?」と言わんばかりにせいろとレンゲを交互に見るりーちゃん。あまりに必死に目で訴えるので、ダディは気がついてしまった。「りーちゃん、もう一つ食べたいの?」と尋ねると、大きく頷くりーちゃん。そして、自らの小皿を何度も指差し、そこにダディの小籠包を乗せるよう、訴えるのだった。無言でこれらの仕草をするのである。
その時の一連のりーちゃんの目の訴求力が、あまりに強烈すぎて・・・。りーちゃんの目力がこんなに発揮されるのは、あまり前例がないように思う。ダディは小籠包を食べることなく、りーちゃんに譲ったのでした。
「ダディは優しいねぇ。マミだったら食べちゃってたよ」と大爆笑のマミのかたわらで、2個目の小籠包を美味しそうに食べるりーちゃん。今度はそこまで熱々ではなかったので、怒りの声も上げずにぺろりと平らげた。「すごい目力だったよ~」とダディも大爆笑であった。
それにしてもりーちゃん、食へのこだわりはどんどん強くなっている気がする。年齢的にも育ちざかり。今はとにかく、りーちゃんが食べたいと思うものは食べさせてあげたいなと思うマミとダディなのでした。