先日、りーちゃんは休みを利用して山に登った。

 

と言ってももちろん本格的な登山ではなく、ハイキング程度のものである。マミもダディもお兄ちゃんも、行ったことのある山だ。ただ、久しぶりだったのと、我が家らしい下調べの脆弱さにより、思いの外いろいろと大変になってしまった。この日も無計画に、前日に思いついて行ってしまったのです・・・。

 

最初に立ちはだかったのは渋滞である。いわゆる三連休の中日だったが、予想以上の渋滞。結局、往路は高速に乗ることができず全て下道となり、通常なら1時間ちょっとのところ、2時間以上の長旅となった。

 

そして現地では、駐車場の位置関係をよく調べておらず、並んでようやく入れた駐車場からケーブルカーの駅まで登り道は徒歩で約30分かかると判明。慌ててバスに乗るも、今度はバスの終点から駅までもやはり15分の上り道だとわかり愕然とした。りーちゃんにはきつそうな道のりだ。

 

なんともチグハグな出だしになったが、まだ序盤ということもあってか、りーちゃんはぐずらずに歩いてくれた。時間もお昼時だったので、駅の手前でランチをすることに。お蕎麦屋さんに入り、麺類大好きなりーちゃんは当然、3人の中で一番食べた。

 

ケーブルカーは駅のホームも車内も、独特の傾斜が怖かったのか、とてもゆっくり乗り降りし、乗っている間も必死につかまるりーちゃん。待ったくださった駅員の皆さん、乗客の皆さん、本当にありがとうございました!それでもなんとか終点に着くと、またしても文句も言わずに、ゆっくりながら階段を登って、神社にお参りしたのだった。

 

途中で多少の飲み食いもしながらだったこともあり、歩きっぱなしではなかった。それでも山の登り降りに関してはとてもスムースだったりーちゃん。距離も時間も長くなって親たちもそれなりに疲れたのだが、りーちゃんはほぼ全行程、ぐずらずに歩いてくれたのだった。

 

強いて困ったことと言えば、柵につかまって景色を見るような場所だと、動かなくなってしまうことか。あとは神社の前でも砂利に夢中になり(なぜ夢中になるのだろう・・・?)、動かなくなった。そのようなスポット、延べ3箇所ほどでは、親が促してもなかなか移動してくれなかったが、それでもさほど長時間ではなく助かった。

 

むしろ帰りの下り坂では、ケラケラと笑いながらどんどん歩くりーちゃん。何が面白いのか不明だが、アハハ、ウフフとひっきりなしに笑っている。おかげで下山ではバスにも乗らずに、あっという間に駐車場に着いた。もっとも、出足が遅かったのでその頃には辺りは暗くなっていた。

 

相変わらず行き当たりばったりで、もう少し下調べをしないとねぇ、と帰りの渋滞にはまりながら反省するマミとダディ。でもそれよりも、りーちゃんの体力の向上や態度の成長ぶりを見られて、嬉しくなってしまった両親なのでした。

 

 

素晴らしい景色!りーちゃんは柵につかまって見続け、なかなか動きませんでした。紅葉はこれからかな。