前回のブログに書かせていただいたように、りーちゃんは車の中で音楽を聴くのが好きだ。

 

車の中ではシートをタイコ代わりにして、音楽に合わせて叩いている。若しくは、一緒に歌っている。家だとYouTubeの音楽に合わせて、テーブルをタイコ代わりに叩くか、歌うか、に加えて、踊るか、もある。なお、かなり前のブログでご紹介したように、家にはボンゴのようなタイコもあるのだが、相変わらずほとんど使おうとしない。

 

りーちゃんはタイコも踊りもとても上手(←親バカすみません)だが、歌もまた上手だ(←同じくすみません)。

 

比較的最近では『ウィッシュ』という映画に使用されている歌をよく歌っている。王様に抵抗しよう、という団結の歌では、「ドンドン」という効果音が入っているせいか、タイコを叩きながら「だまされてーたの、おーさまにー」と歌う。その王様がボヤいているような歌もあるのだが、それはダディと一緒に「なんてぶれいな!」とハモりながら歌う。

 

前回のブログでご紹介した「ミゲル(正式なタイトルは『リメンバーミー』)」では、ボーカルとコーラスを一人二役でこなそうとする。野太い声で「りめーんばーみ~~」と歌ったかと思えばすかさず甲高い声で「りめんばみ、りめんばみ」とコーラスを挟む。なかなか忙しい。

 

圧巻なのは、同じ映画の中で歌われている「ジョロンナ」である。冒頭の方で「じょろーんな!」と張りのある声で歌っていたかと思えば、中盤で「いのちさーえ、おしーくはなーい、あなたのーためなーらー」と歌いあげ、「あなたの~ためな~ら~~」と見事なリフレインをみせる。

 

しかしりーちゃん、この歌詞の意味をわかっているのでしょうかねぇ・・・。

 

さらにりーちゃんが得意なのは、「レッサーパンダ」の映画に出てくる5人組男性ボーカルグループの歌を、作中の中学生たちが歌ったときのモノマネである(←意味わからん)。

 

イントロを楽器を使わず声でマネするのだが、「どっとばーれ、どっとばーれ」というリズムから始まり「ぶぇらーーっつったーた!ぶぇらーーっつったーた!」と曲が入ってくる。これを忠実に再現しようとするりーちゃんの声と表情が、何とも言えず面白い。

 

その一方でこの映画の中では、何語だかわからないお経のような歌のようなもの、も登場するのだが、これもりーちゃんは得意だ。「しんぱーさーむさん、なんらーさーむさん」(←こんな感じに聞こえる)と、今度はお経を唱えるように抑揚なく歌うりーちゃんである。

 

ダウン症児は一般的に歌と踊りが好きな子が多いそうだが、りーちゃんはまさにそのとおり。毎日仕事から帰ると、りーちゃんの歌と踊り(とタイコ)で癒される、マミとダディなのです。