先日、りーちゃんは地元の中学校を訪問するという交流会に参加した。

 

りーちゃんは小学校は支援学校ではなく地元の小学校に通っていて、主に支援級で過ごしていたのだが、そこでは普通級(交流級と言われる)の所属もあって、お友達がたくさんいた。中学校からは支援学校に進学したので、地元の中学に進学している小学校時代のお友達とはなかなか会うことができていなかったのだ。

 

というわけで、支援学校の2年生のお友達と一緒に二人で交流会に参加したのだった。支援学校の先生方や親も同行して、である。中学校、支援学校双方の先生方による事前の段取りや当日の手厚いフォロー、本当にありがとうございます。

 

今回、授業に参加する形になるのだが、その授業は支援級での音楽を予定していた。しかし健常者のお友達にも会いたいということで、まずは休み時間を利用して1年生のフロアにお邪魔することに。

 

行ってみると見たことがあるな~というお友達が何人かいて、そのうちにりーちゃんを見て驚いている女子の一群に遭遇した。りーちゃんに駆け寄ってくれて、あっという間に輪ができた。「久しぶりだね~」などと言われて両手でハイファイブをするりーちゃん。どうしてここにいるの?と不思議そうにしていたので、付き添っている先生が訪問の趣旨を説明してくれた。

 

実際のところ、その中学校には、りーちゃんがいた小学校と、お隣の小学校からも生徒さんが来ている。なのでこのとき、りーちゃんの周りに来てくれたお友達の中には、りーちゃんのことをよく知らないお友達も含まれていた。それでも一緒になって両手を合わせてくれて、にこやかに親交を深めた。りーちゃんも嬉しそうだったし、マミとダディにとってもありがたいシーンだった。

 

そしていよいよ授業の時間が近づき、りーちゃんは支援級へ。すでに音楽の授業の準備はほぼ済んでいた。りーちゃんたち訪問者二人は、最初こそ控えめな感じだったが、すぐに溶け込んでいた。半分くらいのお友達はそれぞれ小学校の支援級で一緒だったのだから、知った仲である。

 

冒頭でりーちゃんたちは自己紹介をすることになり、支援学校の先生があらかじめ用意してくださっていたiPadの資料をモニターにつなげて、名前と好きなものをお話することに。

 

りーちゃんは今回もとっても小さな声で、後方に座っていたマミとダディにはほとんど聞こえなかった。でも、しゃべられなくなったりすることもなく、最後までお伝えすることはできたようだ。そして「きょうは、りーちゃんです」とまたしても言っていたのを、マミもダディも聞き逃さなかった。明日もその先もりーちゃんでお願いします。

 

支援級の中には、住まいが近くてしょっちゅう会っている人もいれば、普段なかなか接点がなくて久しぶりに会った人もいる。1年生のりーちゃんにとっては知っているお兄さんお姉さんがたくさんいて、久しぶりの再会もあり、さぞ嬉しかったことだろう。

 

しかしこの音楽の授業、なかなか一筋縄ではいかなかったのである。