りーちゃんのお手伝いについてはこれまでも3回、このブログでご紹介させていただいた。簡単に言うと、お手伝いしてくれる気がある時はあれこれやってくれるが、ほとんどの場合は遊びに夢中でやってくれない、という感じである。声をかけてやってくれる率で言うと、5割を切っているだろう。

 

逆に言えば、りーちゃんにやる気がある時は、本当にあれこれやってくれるのである。頼みもしないことまで。

 

ある日、「卵、ムキムキしてくれる?」とりーちゃんに尋ねると、おもむろに立ち上がったりーちゃん。この日はやる気があったようだ。すでに茹で上がって水にさらされている卵を取り出し、カンカンしてから殻をむいてくれる。その作業は思いのほか丁寧だ。ダディは慌ててむいて白身も一緒にえぐってしまうことが時々あるが、りーちゃんはいつもきれいにむいてくれる。

 

いつもならここで、緑色のプラスティックのナイフを取り出し、卵を二分割して、すでに用意されているサラダのお皿に乗せてくれる。このナイフは柔らかいものしか切れないおもちゃのようなもので、肉を切るのは難しいだろうが、トマトなどの野菜やゆで卵ならなんとか切れる。

 

ところがこの日、このナイフが見当たらず、一瞬迷ったが本物の包丁でやらせてみることにした。我が家の緊張感がいきなり爆上がりである。無事に切り終えた後も、「もういいよ、置いていいよ」と必死なくらい言い聞かせ、できるだけ包丁を持つ時間を短くさせようとするマミとダディだった。

 

また別のある日のこと。この日は週末でマミがパンケーキを焼くことに。りーちゃんもまぜまぜなどをお手伝いしてくれたのだが、両親がコーヒーを飲むことまで頭に入っていたりーちゃん。なんて気が利くのでしょう。我が家にはカプセル式のコーヒーマシンがあるのだが、そこにカプセルを入れようとする。

 

ただ、夏の時期は買ってきたアイスコーヒーしか飲まないので、マシンは少し掃除が必要な状態だった(いや、正直に言えばほこりをかぶっていた・・・)。両親そろってりーちゃんに「今日はアイスだからいいのよ」「それは飲まないからカプセルちょうだい」とハモるように言うのだが、りーちゃんはどうしてもカプセルをマシンに入れたい。

 

「ちょうだい」と言われてもなかなかカプセルを手放さず、ギューッと握りしめること数分。「うーう!」「やりたーい!」などと声高に叫んでいたが、最後はついに説得に応じたりーちゃんだった。

 

りーちゃんがお手伝いしてくれるのはとてもありがたい。なによりそうした手伝いの一つ一つが、将来に影響するかもしれないと思うと、何でもやらせてあげたいと思う。でも今回のように、「今日はそれは不要である」ということを理解させることも、やっぱり将来のために必要なんでしょうなぁ。