今回は前回の続き、ぶどう狩りの後のバーベキューのお話である。

 

午前中にぶどうをたくさん食べて、昼からは川で遊びながら、バーベキューで適当にゆっくり食べよう、という計画だった。「りーちゃんの川遊び」でご紹介したように、りーちゃんはとにかく川遊びが大好きである。遊ぶと言っても、石を川面に投げ入れているだけなのだが、それを延々と続けるのだ。周りの人に迷惑が掛からないよう、マミかダディが注意して密着マークするのがお決まりだ。

 

午前中のぶどう狩りは汗をかくほど良い天気だったので、川でも大丈夫そうだと楽観視していた。もともと、この日の現地の天気予報は午後から雨だったので、心配はしていた。しかし地元民であるお兄ちゃん(高校の寮に入っている)に言わせると、このあたりの天気予報はあまり当たらないとのこと。急な雨が局地的に降ることが多いからだそうだ。

 

というわけでちょっと曇ってきたかなと思いながらもあまり気にしないまま川に到着し、駐車場のおじさんに聞くと、増水等もしていないとのこと。ウキウキしながらバーベキューのセッティングをしていた我が家。さあ、お肉を焼いて食べよう、としたまさにその時、雨らしきものがポツポツと降ってきた。

 

念のため木の下に陣取っていたこともあり、まあ大丈夫かなと思っていたのもつかの間、雨は見る見るうちに本降りとなった。ずぶ濡れとなる我が家族4名。これといった雨対策は準備しておらず、応急的にレジャーシートを木に結び付けて簡易タープにすることにした。これで何とかりーちゃんだけは雨をよけることができた。

 

カセットコンロというものはとても優秀で、少々雨に降られても火は消えない。この点、キャンプにこだわりのないマミとダディは、炭などを持ってこなくて正解ではあった。ただ、確かに肉を焼くことはできるのだが、各自が持っている紙皿は雨により水が溜まり、フニャフニャに。肉にも雨粒が当たってなんだか薄味になる。まるで苦行のような状態で肉を食べることになった。

 

りーちゃんも不思議に思ったようで、しばらくすると、「ねぇ、おうち、いったら?」とか「おうち、かえったら?」「おうち、かえろうよ」などと10秒に1回くらいの頻度でダディとマミに話しかけていた。どうしてこんな雨の中で食事をしているのだろう、うちの家族は今日は一体どうしちゃったのだろう、と不思議に思っていたに違いない。

 

りーちゃんの言うとおりなんだけどねぇ、一度広げちゃったら、撤収もなかなか大変なんだよねぇ、と言いながら苦行を続ける我が家。結局、1時間ほどで雨は止んだのだが、食事の間だけ雨に降られるという散々なバーベキューだった。

 

真夏並みの最高気温33度とはいえ雨に濡れるとやはり寒く、凍えそうになりながらも、結局最後の焼きそばまで完食した我が家。もちろんりーちゃんも、最後までたっぷり食べたのでした。

 

 

なんとか肉を焼いてはいるが・・・。コンロの金色部分に見えるのは雨粒のあと。台にしている段ボールもベチャベチャです。