突然だが、りーちゃんはシャボン玉が大好きだ。

 

公園でお友達が飛ばしていたり、商業施設やテーマパークなどでシャボン玉が飛んでいると、ふらふらと追いかけていく。人にぶつからないように注意するのはもちろん、車が通るような道路の近くだったりすると、こちらも気を抜けない。

 

自分でストローを吹いて飛ばすのも好きで、家ではお風呂に入るときに遊ぶことがある。マミの手作りのストローとシャボン玉液で、湯舟にはつからずに洗い場に座って飛ばしている。

 

ただ、当たり前のことだが、シャボン玉で遊んでいるといつかは液がなくなってしまう。なくなってくるとうまくストローにつかず、思うようにシャボン玉が飛ばない。そうなると、りーちゃんの機嫌が怪しくなってくる。

 

りーちゃんはシャボン玉が飛ばなくなってくると、ストローを液の容器にカシャカシャとこすりつける。それで吹いても飛ばないと、ストローを容器にたたきつけ始める。この間、「うーう!」とか「うーあ!」などと怒りの声をあげている。なかなか短気で狂暴だ。

 

そうかと思うと、シャボン玉液をなぜか一定の場所に流し込もうとする。我が家のお風呂には、湯舟にお湯を溜める際に栓をするためのボタンのようなものがあるのだが、そこにシャボン玉液を入れようとするのだ。マミが止めると、やはり「うーう!」と怒って、液の入った容器を放り投げたりする。やっぱり短気で狂暴なのだ。いったい誰に似たのだろうか。

 

話は変わるが、随分前に100円ショップに行った際、りーちゃんがかわいらしい恐竜の形をしたピンク色のシャボン玉機(?)を欲しがったので、思わず買ってしまった。100円ショップなのに100円ではなかったのは、まあともかく、購入後、りーちゃんはこの恐竜さんで遊びたいという意欲を見せることはなかった。なので、そのまま放置されている。りーちゃんはおもちゃの類を欲しがっても、購入後にこうして放置されることが少なくない。

 

寂し気に放置されている恐竜さんだが、近々、川遊びを兼ねてバーベキューをする予定なので、そこに持っていくつもりだ。果たしてりーちゃんは遊んでくれるだろうか。そして、シャボン玉液がなくなっても、恐竜さんを放り投げて壊したりしないか、ちょっと心配だ。

 

フワフワと飛んでいるシャボン玉を、ニコニコしながら追いかけているりーちゃんからは、そのような短気な性格は想像できないのだが・・・。そのギャップに萌え・・・でもないなぁ。