りーちゃんは歯の治療をする際に全身麻酔をするので、治療のハードルはなかなか高い。ちなみに全身麻酔をするのは、治療の際に暴れて口の中を傷つける恐れがあるからである。

 

まず、前日の夜中の12時を過ぎたら、食べ物を食べてはならない。りーちゃんと両親にとって、これを守ることは容易ではない。というのも、りーちゃんはしばしば夜中や早朝にに起きだして一人で勝手に飲食をしたり遊んだりしているからだ。

 

実はこの日も、朝5時くらいに勝手に起きだしていた。ただ、なぜか飲食はしなかったので事なきを得た。りーちゃん、食べちゃいけないことをわかっていたのだろうか・・・。

 

そして当日も、朝7時を過ぎたら飲み物を飲んではいけない。7時までに飲んでよい飲み物も水かお茶だけとのことだった。早起きをしてくれていたので、7時まではなんとか、できる限りの水分を摂らせておくことができた。

 

マミとダディとしても、りーちゃんの前で我々だけ朝ごはんを食べるわけにはいかない。水分も同様だ。結果的に、途中で仕事に行ったダディは遅い朝食を食べることができたが、りーちゃんにつきっきりだったマミは、りーちゃんと同じく午後4時くらいまで何も食べることができなかった。

 

麻酔も済んで実際の治療では、1時間くらいと言われていたところ倍の時間がかかり、心配になってしまうマミ。結局7本の乳歯を抜き、永久歯2本をしっかりと治療していただいた。先生にとってもかなり体力の要る治療になったようで、感謝感謝である。

 

終了後2時間は安静にということで眠っていたりーちゃん。目が覚めた後もぼーっとしている感じで、咳込んだりもしていてちょっと心配だったが、全身麻酔のあとはよくあることだと説明を受けた。帰りはダディが仕事から早く帰ってきて車で帰路についたが、だんだんと元気になってきたので、うどんを食べたりーちゃん。普段の食事と同じくらいの量を食べたので、マミもダディもあまり心配していなかった。

 

ところがである。夜になっていろいろと異変が。やっぱり痛み止めの薬が切れたのか、お口が痛いと言い出したりーちゃん。そのせいでぐずっているのかなと思ったのだが、計ってみたら熱も38度を超えていた。これも事前に、全身麻酔の後は発熱することがあると聞いてはいたので、必要以上に心配することはなかった。でも熱でしんどそうなりーちゃんを見ているのはやはり可哀そうだった。

 

結局帰宅してからは寝たり起きたりを繰り返し、夕飯はほとんど食べることができず、夜中からは翌朝までしっかり眠ったりーちゃん。夜の様子を見て翌日の学校は休むことにしていたのだが、たっぷり睡眠をとった翌日はすっかり元気になったのでした。