前回のブログで我が家のバトルをご紹介したが、今回もバトルの話である。

 

今どき、スマートスピーカーなるものを使っている方も多いと思う。「○○の曲をかけて」などと話しかけると音楽をかけてくれたり、時刻や天気予報などを教えてくれるアレだ。

 

3~4年前だったか、マミが知人から入手して我が家にも導入されることになった。なぜか2台入手してしまったので1台いらないから、というよくわからない理由だったが、ありがたいお話である。当初はやっぱり珍しく、マミやお兄ちゃんがしょっちゅう、「オッケー、グーグル」と言って音楽をかけたりしていた。最近では下火になってきたが、それでもマミは寝る前に音楽をかけてもらったりしている。

 

さて、そんな様子を見て我こそはと参戦したのはりーちゃんである。大好きなディズニーや当時流行っていた「ベイビーシャーク」の歌を聴きたいと、何度もチャレンジするが、スマートスピーカーはなかなかりーちゃんの指示を聞き取ってくれない。

 

まず、りーちゃんは「おっけー、ぐーるぐる」と話しかける。その時点でアウトなこともしばしばあるが、かろうじて聞き取ってもらえることの方が多いかもしれない。しかしそのあとがハードルが高い。「べいびしゃーくの、おうたけて(ベイビーシャークのお歌かけて)」と主張するのだが、「バービーのお歌ですね」などとクールに言い返され、違う曲がかかったりしてしまう。

 

当然、激高するりーちゃん。「おっけー、ぐーるぐる!ぐーるぐる!!」と怒鳴りつけるように何度も話しかけるのだが、やはり聞き取ってもらえない。りーちゃんも「ぐーるぐるぐる!!」などとなってしまうので混乱に拍車がかかる。しまいには「すみません、わかりません」とスピーカー側がサジを投げてしまうのである。りーちゃんも「もーう!」「うーう!」と怒りを表すのだが、何の改善にもつながらない。

 

親バカ発言で恐縮だが、この「ぐーるぐる!」がとてもかわいらしくて、助け舟をなかなか出してあげないマミとダディなのであった。

 

こうした一連のやり取りは、我が家では「りーちゃんvsぐーるぐる」のバトルと呼ばれ、名物(?)の一つだったのだが、それも最近では見られなくなった。りーちゃんはテレビでYouTubeやディズニー+の操作方法を覚え、そっちで動画付きの音楽を流す方が早いということを学んだからである。

 

「ぐーるぐる!」と怒っているりーちゃんを見るのは楽しかったのだが…。「ぐーるぐるスピーカー」もりーちゃんに怒鳴られなくなって、静かな日々を送っている。