「その1」でもお伝えしたように、今回の宮古島旅行は、マミの出張に合わせてのものだった。マミと会社の皆さんは宮古島のあと沖縄本島に行ってお仕事をする。りーちゃんはダディと一緒に二人きりでお家に帰るのである。
今回に限らず、両親が揃わずにマミかダディが単独でりーちゃんと一緒にどこかへ行く場合は、ハラハラドキドキである。りーちゃんの協力がないと、もし座り込んだりしてしまえばどうにもならない。そこで我が家には、このような場合のキーワードがある。
「今日はマミがいないから、りーちゃん、ダディを助けてくれる?」(逆もしかり)である。事前にこのようなワードでりーちゃんに言い聞かせることで、りーちゃんも準備ができるように思う。「明日は・・・」と前日から言い聞かせるのも効果的なようだ。結果として、親がどちらか単独でりーちゃんを連れて行く際に、大きなトラブルになったことは、今のところは、ない。
ただ、今回は宮古島で、二人でレンタカーを返して、二人で空港でチェックインしてランチを食べて、飛行機に乗る、という行程である。ダディは大いに不安だった。もっとも、その不安と裏腹に、レンタカーの返却は、借りていた車でそのまま空港まで送ってくれたので、りーちゃんの乗り降りは生じず問題はなかった。
空港でのチェックインでもりーちゃんはとても良い子で、おとなしく列に並んで、荷物の預け入れから発券までとてもスムース。ところがランチを食べるあたりから雲行きは怪しくなる。ダディはA&Wという沖縄限定のファストフードのハンバーガーを食べたかったのだが、りーちゃんは「ちゅっちゅる(麺類のこと)、食べたい!」と主張。仕方なく沖縄そばを食べることにした。A&W、今回は一度も行けなかった…。
沖縄そばを食べている間、「食べたら、お土産買いに行こう」とダディがりーちゃんに話していたこともまた、悪いほうに作用した。ダディとしては金属探知機を通ってからお土産を買うつもりだったのだが、りーちゃんはその手前のショップへ一直線。ここからゲートまで連れて行くのは、なかなか骨が折れた。
それでもセキュリティを通ってショップでアイスを買うと、りーちゃんは上機嫌でおとなしく椅子に座って待っていてくれた。アイスはやはり沖縄限定のブルーシールだったが、りーちゃんが紫色のパッケージに惹かれて「じゃ、ぶどう!」と言いながら選択。それ、実は紅芋だったのだが…。りーちゃんはそれでも美味しそうに食べていた。
その後、飛行機の中でも、空港についてから車までも、りーちゃんはとても良い子にしていた。飛行機の中ではちょっとお疲れだったのか、後半はほとんど眠っていた。何事もなく無事に帰宅。りーちゃんも、今回はダディが一人だから、あまり勝手なことはできないと自覚していたのだと思う。少しずつ、本当にゆっくりだけど、りーちゃんの成長を感じる旅になりました。