あの日のイヤリング。





チラチラと揺れる小さな貝の。






あの日の、大切な思い出。







人の一生とは、こんなに面白い。







思い出は、失くしたものの方が強く大きいのかも知れない。






小さな小さな〝自分〟と言う世界で、







どれだけ胸に残る失くしものをしたか。











〝否、今、目の前にあるものが真実でもっとも尊いのだよ〟

と、不意に頭の中に聴こえた。










私は私である。
私はあなたでもある。