熱中症の症例 | 自然の力がくれるもの

自然の力がくれるもの

毎日笑顔で暮らせるのは、自然の力がわたしたちに多くのものをくれるからです

「熱中症」は様々な症状の総称ですが、具体的な症例を見てみましょう。これから本格的な夏を迎えますので、実際に「熱中症」になってしまった場合に慌てず冷静な判断ができるよう参考にしてください。

【熱失神】
高温・直射日光により皮膚の血管が拡張されることで血圧が低下し、脳の血流が減少することで起こります。めまい、顔面蒼白、呼吸数の増加などを伴います。運動中より運動直後に起きやすく、失神が特徴です。

【熱疲労】
脱水による脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、失神、吐き気、過呼吸などいくつかの症状が重なって起こります。医療機関などで適切な処置を受けずに放置しておくと、熱射病に移行する場合があります。

【熱痙攣】
汗を大量にかくことで身体の中の水分と塩分を同時に失うことになります。その際、水分だけを補給すると血液の塩分濃度が低下してしまい、足・腕・腹部の筋肉に痛みをともなったけいれん、腹痛などが起こります。

【熱射病】
熱射病または日射病とも言います。この症状の時は体温がかなり上がっていることが予想されます。この状態が続くと中枢神経に異常をきたし、意識障害(応答が鈍い、言動がおかしいなど)が起こります。筋肉や血管などの機能が低下しているため命に関わります。

「熱射病」と「日射病」はどちらも症状は同じですが、発症した条件により呼び方が変わります。それぞれ以下のような違いがあります。

熱射病・・・身体の熱が十分に発散されず体内にこもってしまい、高い体温に対処できない状態です。高温多湿の環境では室内でも起こります。

日射病・・・強い日差しの下で運動などをして大量の汗をかくと、体内の水分や塩分が極端に不足して脱水状態になります。そのため体温調節機能が麻痺してしまい、この症状が現れます。


関連記事
やじるし熱中症とは
やじるし熱中症の応急処置