コラムニストの尾藤克之です。
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22冊目となる著書を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」 (WAVE出版)
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正直、最初は「闇バイト」という言葉を聞いたとき、ピンとこなかった。バイトに闇も何もないだろう、と。でも中身を知って背筋が凍った。これ、強盗の実行犯を募集しているのだ。SNSで。しかも応募しているのが、ごく普通の若者だという。
「あなたの家は狙われている!? 警備のプロが教える防犯の新常識」
(倭文浩樹 著)きずな出版
https://www.amazon.co.jp/dp/4866632909
手口はこうだ。Xや匿名掲示板に「即日払い」「高額報酬」「ノルマなし」と書き込む。
生活に困っている若者、奨学金の返済に追われている若者が、「ちょっとだけなら」と連絡する。最初は荷物の受け取りとか、運転手とか、犯罪の匂いが薄い仕事をやらせる。で、少しずつハードルを上げていく。
「もっと稼ぎたいなら、こっちもあるよ」と。
気づいたときには、他人の家に押し入る実行役になっている。ここまで来たら、もう抜けられない。個人情報を握られている。「逃げたら家族に危害を加える」と脅される。裏に暴力団がいる可能性も指摘されている。「短期間なら捕まらない」?
甘い。防犯カメラ、スマホの位置情報、今の捜査技術をなめすぎだ。
で、ここからが本題というか、自分たちの話になる。
こうした闇バイト強盗が狙うのは、決まっている。高齢者だけの家。一人暮らしの部屋。理由は単純で、「抵抗されない」「助けを呼ばれない」からだ。
犯人の側に立って考えれば(嫌な話だが)合理的ではある。足腰の弱いお年寄りだけの家なら警報が鳴っても対応が遅れる。一人暮らしなら誰にも気づかれない。
もっとたちが悪いのが「訪問型」だ。「水道の点検です」「電気の契約を見直しませんか」。こう言われてドアを開けてしまう。
特に高齢者は、昔の感覚で「点検の人が来た」と素直に信じてしまうことがある。ドアを開けた瞬間、終わりだ。マンションだろうがアパートだろうが関係ない。
じゃあどうするか。まずインターホン越しに確認する。これは絶対だ。ドアスコープで顔を見る。チェーンをかけたまま対応する。身分証を見せてもらうまで、絶対にドアを全開にしない。「失礼じゃないかしら」なんて遠慮している場合ではない。命の話をしている。
見守り用のWEBカメラも、高齢者世帯には入れたほうがいい。近所づき合いがあるなら、「最近変な人が来た」という情報を共有するだけでも違う。
「高齢だから仕方ない」「一人暮らしだから無理」。そう諦めたら、犯人の思うつぼだ。できることは、ある。一つずつやるしかない。
※ ここでは、本編のエピソードをラノベ調のコラムに編集し直しています。
尾藤克之(コラムニスト、著述家、作家)
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