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監督ブログ  wecker

「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

昨日、アッという間に『鬼切姫』の公演が終わり(楽日、2回観ましたが、役者諸君にご挨拶する間もなく帰ってしまいました。

役者の皆さん、スタッフの皆さん、そしてまつだ監督。お疲れ様でした。そしてありがとう!


…て事で、いいものを見せてもらったので、超発奮して『ヴェッカーχ』の稽古に励んでます。

昨日は密かに(;^_^A制作発表&握手会もありました。

こちらも、握手会が始まった途端、帰ってしまった(というか、音楽打ち合わせに向かった)ので、どなたかいらしていたらお会い出来なくて残念でした。


制作発表でも言いましたが、「これまでで一番面白い『ヴェッカー』になってます!」

これまでで…とは敢えて言いましたが、比べられるものがない頃…『D‐02』や『シグナ』より第1作に戻ったつもり。

何もない状態でイチからキャラクタを、作品を創る愉しさを感じながらキャラ作り、ストーリー構成が出来ました。


…だがしかし!


「いちばん面白い『ヴェッカー』」を創るつもりでいても、役者たちが、そして監督自身が、それに応えられていないのが正直の今の気持ち。


これまで(監督合流まで)の稽古で役者たち(&演助さんたち)が創ってきたものを、イチから組み直す作業をしてます。

これが、想像以上にしんどい。

そして今回は「自分で深く役作りをする」手応えのある役者ばかりでもあり

ホントーにしんどい。


文字通り寝食を忘れ、家にも帰らず、ブログの更新もせず(;^_^A、集中してます。


具体的には…

印刷台本(また劇場で売ると思います)にあったゲストシーンを全部割愛して、それぞれのメインキャラの掘り下げの為のゲストシナリオを新たに用意しました。

今回は歴代ヴェッカーの力も借りられないので、ゲストキャラもきちんと新キャラとしてそれぞれのドラマを持たせて設定しました。ただの客寄せには絶対ならないように。


決定キャストだった子をひとりチラシ印刷寸前に降板してもらいました。

チラシに印刷された子だって消えるかもしれません。


この「若く可愛いコばかりの舞台」には「若く可愛いコ」である事は武器にはならん!のです.。


役者たちに、この仕事(どんな仕事でもそうだが)は通過点ではない。

一生記憶に残る、そしてお客さんの記憶にも残る仕事だ!と


感じてもらいたい。


まだまだ誰もそこに至ってない。


今回は売れてるコばかりなので、「これ一筋!」にやってるコは少ない。(前回は「これ一筋!」のコばかりだったけど)

だから、しょうがないでしょう、と言われるのだけど、しょうがなくない!


少なくとも俺は(いつもだけど)これが最後で最高の仕事だと思ってやってる!

アクションも元の軽く倍には膨らませてます。

『鬼切姫』を観た後だし、同じアクションチーム(こちらは女子ばかり)でやってるから負けられません!から。

女の子だから…アイドルだからこんな事はさせらせません、はさせません。


こんなに必死な自分、久しぶり。


盟友(と、ここでまた敢えて言う)渡洋史は、今回も、寸暇を惜しんで稽古場に励ましに来てくれてます。


いろんな局面で、第1作の『ヴェッカー』を創った時の事を思い出します。


あの頃のように…未来は見えなくても、自分の前に確かにあるんだと信じて


もっと無茶やりたいと思っています。







持ってくれよ!俺の身体!!(11年前といちばん違うのは自分が30代後半から40代後半になった事…だな)今朝病院でさんざん叱られましたが



俺はいま、ここ(稽古場)に居たいんだ!
















もうひとつの畑澤原作の舞台『鬼切姫~志を継ぐ者~』が、渋谷・伝承ホールで一足先に開幕しました!

昨日ゲネプロにお邪魔したんですが、稽古に一日も参加してないどころか、役者と顔合わせもしてないので(;^_^A完全に観客目線でしたが…


感動しました!!


主催のダブルフォックスの方々、スタッフのみなさん、そして役者全員に拍手!!

何よりも僕の代わりに、作・演出を引き受けてくださったまつだ壱岱監督に感謝!!


この作品はもともとタイトルの通り「鬼切姫」が主人公、女の子が主人公の少女剣士ものとして企画したものです。

それが、舞台化するうえで男の子が主役になる、という事で、「姫」じゃなくした方がいいのでは?とも思っていたんですが…


最後は見事に「鬼切姫」になってました。


まだ公演中なので詳しく書きませんが、男の子が主役としてきちんと描かれているのも関わらず、最後にはちゃんと、僕が目指し、志していた少女剣士ものになっていたと思います。


まさに「志を継ぐ者」!


舞台自体も、アクションに継ぐアクションで広い舞台を縦横無尽に使い、飽きる事にない見事な構成でした。作品テーマとしても僕が創っていた以上に背骨の通ったものになっていたと思います。


もういちど、本番楽日に伺うつもりなので、今日はこのへんで。


観に行くかどうか迷っている方がいらしたら、迷わずに渋谷へGOです!


さて、こっちもさらに気を引き締めて稽古だっ!





昨日、ようやく稽古に合流できました。

みんなは既に折り返し地点。

はじめてこの舞台を観る観客視点で通し稽古を観させてもらいましたが、すでに芝居にはなっていて…というか、前回より、より「演劇」になっていて驚きました。

畑澤不在中の演助お二人と、役者のみなさんに心から感謝。


…とはいえ、まだまだガタガタなところもあるし、まだ僕の仕事のしどころはあるようで、寧ろ「ヴェッカー」に、畑澤作品にしていくのはこれからかと。


昨日みんなにも言いましたが、「女の子ばかりの舞台だから、こんなもんでいいや」という妥協は絶対しない。観終わった後に「あ、そういえば女の子しか出てなかったっけ」と思って頂きたい。

まずはそれが目標です。


SF濃度も上がり、ヒーローアクションもの成分も前回よりかなり多くなってます。

かつ、百合成分も(笑)ね。


次の稽古ぐらいから、極力全員写メ撮って紹介していきます。

「美少女率」も向上してます(笑)。

前回のように”誰かの圧倒的パワー”はないですが、みんなそれぞれに、それ相応の耀きとパワーを持ってます。

その、光のパッチワークが、作品を創っていくのだ!…から。


監督ブログ  hyper-orion

稽古場に入ったら、黒板にこんなメッセージが。

動画メッセージに続き、みんな、ありがとう!青春ドラマのセンセイになれた気分です。

…いや、演助の方たちの、これもニクい演出、という訳なんですが。

俺を泣かせてもしょうがないから。

客を泣かせないと。


きっと泣けます。



稽古場から、みんなが僕へのメッセージ動画を送ってくれました。

めちゃめちゃ嬉しかったですが、残念ながら中国からユーチューブ見れないんですよ。

帰国したらいちばんに見ます。



代わりに…という訳でもないけど、近いうちにみなさんへのメッセージ動画を撮ってアップしてもらおうと思います。



今回のキャスト、まだ一度も会った事ない子もいるんですが…とてもいいチームになって来ているようですね。

ときどき、俺がいなくても出来ちゃうのでは?という思いが刹那胸をよぎりますが(;^_^A

逆に俺がいなくちゃ出来ないことをやらなくちゃ…。


前回エラそうな所信表明したばかりだしね。


まずは(?)40人分、お土産買ってみました。

こっち(中国)の同年代の女の子と、彼女らが好きな雑貨屋さんへ行って、ぜんぶ違うものを選びました。


何よりも稽古では中国で学んだ事を活かしたい。


ひとつは日本語の美しさ。より正しい日本語を話してほしい。

もうひとつは、言葉じゃなくても伝わる事がある、という事。

そして一人はみんなの為に、みんなは一人の為に、というこの国の原理原則。



明日はこっちで仲良くなった子の「卒業式」(アイドルグループの…とかじゃなくて、ちゃんとした大学の卒業式)に出席して来ます。

僕は大学へ行ってないから、そもそも大学の卒業式ってなにやるのか知らないけど、中国の大学の卒業式、どんな事するのか、楽しみです。