小さいクセしてシャレにならないヤツ現る。

 

 

おそるべし…ハマキムシ

 

 

先日、当店のシンボルツリーである、オリーブの樹とシマトネリコの近況を記事にした。

https://ameblo.jp/bistro-tati/entry-12463284295.html

 

いずれも、最悪の環境下である店内にて1年ほど酷使した結果ほぼ瀕死の状態となり、すんでのところで自宅に持ち帰り療養中であったのだが、店主の手厚い看護(?)の甲斐あってなんとか一命を取り止め、オリーブの樹に至っては今夏も旺盛に新芽を発芽して、実に揚々としていたものである。

 

…で、あるが。

 

ある日を境に、両者の新芽が枯れ始めた。しかも突然、一斉に。

そこから、あれよあれよという間に、わずか1週間あまりで新芽たちはほぼ全滅してしまったのだ。

 

 

▲新芽や若い葉が腐ったように黒ずんでボロ切れのようになってしまった

 

 

当初は原因がまったくわからず、ただただ指をくわえて眺めているのみであったが、新芽が全滅したのちは健康な葉たちに虫食いの症状が見られるようになり、これはもしや害虫が発生したのではと思い至ったのである(おそい)。

 

しかし。

 

どんなに目を凝らして葉間を観察しても、うごめくムシの姿を視認できない。その代わりといってはなんだが、謎の黒いケシ粒のようなものが、主にシマトネリコの葉に大量に付着していた。

それらはまた、鉢植えの周囲に大量に落下していたのである。

 

▲シマトネリコの葉に付着する謎の黒いケシ粒。葉の先端が虫食い状態に

 

 

どうやら、この黒いケシ粒どもは、憎っくきムシのウンコと類推。さっそく、ネットで情報収集を試みる。

その結果、この時点では確証は得られなかったものの、貴重な新芽を食い荒らした犯人は『ハマキムシ』であると断定した。


 

ハマキムシとは、ハマキガ科に属する蛾の幼虫である。モスラのように糸を吐き、葉を丸めて中に隠れつつ食害する習性が名前の由来、ということだ。

 

▲ハマキムシ。キモい。画像は住友化学園芸さんのサイトから拝借

https://www.sc-engei.co.jp/resolution/pestanddisease/photolist/details/1268.html

 

 

検索の結果ヒットしたサイトの多くは、一般の園芸愛好家諸氏のもので、やはり、シマトネリコやオリーブの樹が被害に遭っている模様。

対策としては、「観察して葉が丸まっていたら葉っぱごと剪定する」とある。

 

ところが。

老眼鏡をかけ目を皿のようにして「丸まった葉っぱ」を捜索するも、まったく発見できず。ただ、裏側に糸状のものが付着していて、やや湾曲した葉を数点確認。

ムシ当人は見当たらないものの、状況証拠的に、主犯は『ハマキムシ』にまず間違いあるまいと確信した。

 

しかし、犯人が見えないことにはどうしようもない。

そこでさらなる対策を検索したところ、前述の住友化学園芸さんのサイトにて、『ベニカXファインTMスプレー』なる製品を発見した。

 

 

▲ホームセンターで普通に売ってます。『売上No.1』のPOPが誇らしげ

 

 

『ベニカXファインTMスプレー』は、いわゆる農薬である。

成分はかなり本格的であるにもかかわらず、すぐに使用できるようにあらかじめ希釈してあり、よく振ってから噴霧するだけとお手軽だ。

 

さっそく試してみる。

 

…と、噴霧する先から、鮮やかなライムグリーンをまとった極小のイモムシが落下してきた。

 

▲あっという間に落下してもがき苦しむイモムシ。因果応報だ

 

 

体長は1cmにも満たないくらいだろうか。ほかにも、5mm程度のこぶりなイモムシが数匹落下してきた。中には自ら吐いた糸で宙吊りになるヤツも。どうだ。思い知ったかっ!

製品案内の謳い文句が示すとおり、即効性はかなり高いようだ。さらに、持続性もあるという。さすがです。


実施から24時間ほど経過した時点では、例の『黒いケシ粒』の発生は止まり、目立ってヤラれた葉も確認できていない。

 

…ということで、『ハマキムシ』の駆除に成功した、ということにしておこう。

 

それにしても、多めに噴霧したのちじっくり現場検証を行った結果、最終的な殺傷実績は、確認できた範囲でわずか6匹ほどであった。

完全駆除できたと仮定すると、このわずか6匹ほどの小粒な『ハマキムシ』どもによって、当店の大切なシンボルツリーの新芽は全滅させられた、ということだ。

 

ムシの力はおそろしい…。

 

 

そんなこんなで、またひとつ、新しい知識を身につけた。いやあ、これはほんとに、日々勉強勉強ですな。

最後まで読んでくださった諸兄も、どうか、わがオリーブの樹とシマトネリコの復活を祈ってくださいまし。

 

*ちなみに、『ベニカXファインTMスプレー』は、成長した害虫には効果が薄いそうです。ご注意ください。

 

 

 

<追記:2019年9月4日>

 

ハマキムシのやつに新芽を食い尽くされたオリーブの樹とシマトネリコだが、『ベニカXファインTMスプレー』のおかげで、その後は健全に戻った。

駆除以来、再発の兆しはない。

 

今年の猛暑と、このところの好天続きのおかげで、今日現在、すっかり勢力を取り戻したように見える。

植物の旺盛な生命力には、いつも感動させてもらえますね。