アメリカという国は、常に力でものを言わせてきた。勝てば官軍であり勝者が全て正義である。しかし、「バランス・オブ・チェンジ(B.O.C.)」という思想は、そうではない。弱い立場の者と強い立場の者とが対立したさい、どちらが正しいかと言う前にまずは両者の力関係が均等になることを優先する。
分かりやすく言えば、一人の子供が万引きをしてそれがクラス中に知れ渡り、クラス全員からその子がその事でいじめられていたとしたら、例えその子に火があるにしても問題の有無は関係なく、その一人に味方するといった具合である。
アメリカはテロ攻撃に対し持国の正義を振りかざし報復攻撃をやたらと正当化するが、果たしてアメリカという国家がそんなに正しいのか? 自分達はやましい事を一切やってきていませんとでも言うのか?
ナチスのユダヤ人大量虐殺は批判されても、アメリカが日本に行った原爆による大量虐殺は正義なのか?
それも勝てば官軍で済まされる問題なのか?
ケイクの心の中で同じような疑問符が飛び交っっていたに違いない。
他国を攻める前に自分達のやって来た行いに目を向けてみたら、他国を批判攻撃出来る程、立派なお国でない事に気づくであう。いや、気づかない国家だからこそ、それを白昼に晒けだし、今日のアメリカの傲慢な力の暴走を押さえ込み、力の均衡を保たなければならない。それが「バランス・オブ・チェンジ」、世界の均衡を保つという思想であり、ケイクが指揮を取る「Justice」の信念である。
見せ掛けのかっこだけの正義など
「真実の力」を身に付けた本物の正義の前では脆くも崩れ落ちる
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このストーリーは個人の趣味レベルで創作を楽しんでおります。
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