中学時代からずっと夢見てきたことがある
14年前の1993年、ついにその夢が実現した。それも私の地元福岡ドームで・・・
ガーファンクルのあの天使の歌声が、サイモンの生ギターのピッキング・サウンドが、異次元のドーム空間に鳴り響いた。言葉では言い表せないあの独自の世界は、今でも鮮明に私の目に、脳裏に、そして心に深く刻まれている。夢に見続けたサイモン&ガーファンクルの再結成。
その昔二人は、それぞれの音楽性に隔たりが生じて、各々がソロ活動へと転換していった。ソロの二人の音楽は、それぞれに持ち味は発揮されていたものの、デュオとしてのS&Gサウンドに比べたら何かが欠けていた。大事な何かが。
生で体感したS&Gサウンドは、サイモンとガーファンクルの二人の生命が、互いに干渉しあい、触発しあい、その場の空間を無限大に押し広げていくような凄いサウンドだった。
美しいものには不思議な魅力が漂う