結局は・・・ニワトリやないかっっ!!!!
皆に「髪切れば?」と言われ負けたばいそん井上です。
「井上が髪を切る」で地元の仲間が思い浮かべるのが、
「ダンディ」という床屋だと思う。
かなり小さい頃からずっと「ダンディ」に行ってた。
髪を切ってくると友達から、
「ダンディ行ったば?」
と言われたぐらい、俺=ダンディだったのだ!
いや、「俺=ダンディ」だと、
俺がダンディみたいだな?
まあ、ダンディだが!!
小学生の頃、
毎回髪が伸びると父ちゃんが、
「智之、ダンディ行こう」
と連れてかれ、ダンディで切ってた。
その時までも俺のヘアースタイルはそうだったのかどうなのかわからないが、
小学2年生の頃のある日、
なぜかダンディで切った後、
仕上がりが「ニワトリ」に似ていると感じた。
翌日学校に行くのが恥ずかしい気持ちになり、
早く伸びないものかと思っていた。
また髪が伸びてきた時、
いつものように父ちゃんが、
「ダンディ行くよ」
と言ってきた。
俺:「ダンディ・・・イヤだ」
父ちゃん:「ん?・・・なんで?」
俺:「・・・ダンディで切ったらニワトリみたいになる・・・」
父ちゃん:「・・・ニワトリ?」
そのやり取りを聞いてた母ちゃん:
「父さんがダンディのオジサンにうまく言うから、
ニワトリにならないようにしてくれるから、
早く行っておいで」
父ちゃん:「うん、父さんがちゃんと言うさー」
そして俺は父ちゃんとまたいつものようにダンディに行った。
待合室にて父ちゃんも俺も漫画を読んでいたら、
ダンディのオジサン:
「はい、お待たせしました、じゃあ僕ちゃんから先に切ろうか」
鏡の前に座らされる俺。
父ちゃん登場。
(うまく言ってくれる~、よかった~)
と安心していると、ダンディのオジサンに向かって、
父ちゃん:
「ニワトリにはしないでやってくれ」
ダンディのオジサン:
「・・・・・・(・・;)・・・・・・」
その一言だけ言って、
父ちゃんそのまま待合室に戻っていった。
(もっとうまく
言えーーっっ!!!!)
ダンディのオジサン、呆然としながら俺の頭をしばらく見つめ、
一度「?」と首をかしげ、切り始めた。
俺はなんか
ものすごい罪悪感のまま鏡越しでもオジサンの顔も見れず、
ずっと下を見つめ切ってもらってた。
その時の仕上がりがニワトリだったかニワトリじゃなかったか、
どうだったかは覚えていない。
とにかく父ちゃんのストレート過ぎて逆に失礼な要望と、
ダンディのオジサンに申し訳なかったという記憶しかない。
それから俺は中学生になって一人で床屋に行くようになっても、
申し訳ない気持ちを持ちつつ、ずっとダンディで切っていた。
ダンディのオジサンは、
「仕上げはムースで良い?」
俺:「いや、何もつけなくて大丈夫です」
オジサン:「お父さんに怒られるの?」
俺:「、、っ、( ̄Д ̄;;・・・いえ、、もう帰るだけだし、いいです」
オジサン:
「(;^_^Aそう?髪型はこれで大丈夫?
お父さんに、、」
俺:「いえ、父ちゃんは関係ないです、
これで大丈夫ですので!(-。-;)」
ずっと父ちゃんにびびっていたようだ。
「ダンディ」まだあるかなぁ・・・
あってほしいなぁ・・・
で、さっき鏡見て思った。
いつもソフトモヒカンの俺。
父ちゃん、ダンディのオジサン、お騒がせしました。
結局俺はニワトリヘアーが好きみたいです。