漢字逍遥 | 新書野郎

漢字逍遥

漢字逍遥 (角川oneテーマ21)漢字逍遥 (角川oneテーマ21)

角川学芸出版 2010-01-10
売り上げランキング : 46147

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


漢字新書の帝王阿辻哲次はこれで何社目だ。メジャーはあらかた制覇している感じ。白川静からパクった風のタイトルのこちらは東京新聞に連載していたものらしい。新聞なので下世話な話は避けたそうだが、ブルーフィルムとか豊胸手術の話を書いてしまったとかいsているのだが、「席」のところでさりげなく自身の童貞喪失時期まで書いているではないか。大学生になって随分たってからか。当時としては標準なものなのかな。「黄色」が中国語でエロい意味になったは1920年代の上海というのも意外。考えてみれば黄色は皇帝の色だった訳だが(タイでは今でも王様の色らしい)、それがエロくなったのはアメリカの「イエロー・キッド」というマンガからなのだとか。当時のことだから別にエロ漫画などではないだろうが、女をナンパしたりするだけでエロいとされたらしい。「ピンク映画」は「桃尻娘」と関係あるのかと思ったのだが、昔の女性の腰巻きが桃色だったからだったからなのだとか。恥ずかしながら腰巻き自体、直接穿いている現物をお目にかかったことがないのだが、桃色だったのか。「桃尻」とはその形状からとったのかと思ったが、これも違うようだ。ハリウッドの「聖林」が誤訳であることは、前々から気になっていて、カナダ国籍の香港人に指摘したことがあったのだが、そしたら「holly」とLが一つ多いのが誤記だと自信満々に言われてしまったことを思い出した。
★★