江戸川橋/コースイタリアン「ラ・バリック・トウキョウ」 | 東京&京都 追求!美食道
2008-09-21

江戸川橋/コースイタリアン「ラ・バリック・トウキョウ」

テーマ:【東京】イタリアン
また、素晴らしいレストランにめぐりあうことができました! 
かなり前から訪れねばと思いながら、オフィスからも近いので後回しになっていた「ラ・バリック・トウキョウ」です。

 


ビルの奥に隠れるようにある、日本家屋の一軒家。数々の名店でサービス経験をつんでこられたオーナーの坂田さんのご実家だそう。京都では町家をリノベーションしたこうした「洋」のレストランは珍しくありませんが、東京ではあまりみかけませんね。上がりかまちからカーペットが敷かれており、「どうぞそのまま(土足で)お入りください」と言われますが、思わず「おじゃまします」と挨拶してしまいました(笑)。

左手にはまず「当時のまま」というこじんまりした洋間があり、アップライトピアノが置かれていたり暖炉があったりして、今はウエイティングになっています。つくりが母の実家と似ていて、すごく懐かしい気持ちになりました。見事な欄間が目に入ります。ぶち抜かれてはいますがかなりの広さ。まことに立派な邸宅です。このフロアのほかに個室があるそうです。
お料理は、予約しておいたランチの「おまかせ」。その日の食材で作るものだそうで、平日は当日頼むことはできません。仕事が控えているので一杯だけ、とことわりスプマンテをいただきます。

  


坂田さんからお料理の説明があります。どんな料理なのか、それがどのように構成されているのかが思い描ける、わかりやすい説明に唸らされます。
客を包み込むような温かく穏やかな接客に、オーナーとしての自信と貫禄が加わったように感じます。彼には「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」で2回ほど接客してもらったことがありますが、記憶に残るサービスと雰囲気の人でした。巨体にもかかわらず全く威圧感がないのは、優しいお顔立ちのせいでしょうか。そしてそのソフトな語り口! ささやくような声でありながら、一言一言がはっきりゆっくりしているのでとても聞きとりやすいのです。

アミューズの前にアルミホイルに包んだミニミニサンド。キャベツの甘みが際立つ一品。アミューズは鮎とナスのフリットに千切りしたズッキーニを添えたもの。赤いのはケチャップでなく赤玉ねぎのソース。美味しいけど、美味しい~!って叫べない、こんなとき、ひとりで来たことを悔やんでしまいます。

 


前菜には肉厚のマグロをさっと炙って水ナスなど野菜を組み合わせたもので、芳醇な風味のからすみととかりっと香ばしいクランチのようなトッピングがアクセントです。第一のパスタは(画像が出てきました!)しこしこした手打ちのタマゴ麺に、鮎とクレソン、そして秋トリュフの組み合わせです。最初の鮎とはまた違うさっぱりとした美味しさに、芳醇なトリュフの香り。まさに初秋の味わいです。

 

 
続いてはイカ墨のリゾット。北イタリア産のお米は驚くほど粒が大きく、汁気を吸いやすいのですが、でもべたっとせず、リゾット向きだそう。新鮮なあおりいかにウニ。もう、ノックアウトされっぱなしです。
さて、メインで初めてお肉が登場! 魚介続きだったのですが、そうした偏りは全く感じさせない料理ばかり。むしろそれが軽やかな食後感につながったように思います。量がとにかく程よい。どれも多すぎず少なすぎずバランスが絶妙です。メインのお肉は、北海道の和牛の赤身を低温ローストしたもの。赤ワインソースです。シンプルなイタリアンらしくやや塩気がストレートでしたが、これもまた肉厚でたっぷりお肉の旨味を堪能です。すでにドリンクはサンペリグリノ。水も泡が好きです。

 


デザートは、今が旬の巨峰。実を丸ごとジュレとともに。バニラのなめらかなジェラートに、果汁がグラニテにしてちりばめられた一品です。なんという満足感!
自家製小菓子とフレッシュのミントティー。1時間半しか時間がないと最初に伝えていたのですが、お手洗いも会計も終えて少しそれに余裕があるくらいのベストな時間配分。この日、いつも満席で予約がとれない店なのにたまたまランチはぽっかり空席ばかりだったそう。同じフロアは最初貸切状態でラッキーでした。
帰り際シェフも見送りに出てきてくださいましたが、すごく若い方(しかもイケメン)だったのでビックリ。どこにいらした方なのか・・・噂にたがわぬ最高のお料理でした。

この店は今年最高のレストランになりそうです。先日のラ・グラディスカも素晴らしかったけれどディナーのみなのが残念。わたしとしては、素敵なお店での昼下がり、という時間が好きなのでランチがある店はポイントが高いですね。価格もおトクですし(ここもなんとサービス料が昼はゼロ)、主婦が行きやすい時間帯ですもの。それでいて、夜並に本格的な料理もリクエストできるのであれば言うことなしです。高級店の敷居が高いと感じる方も、まずランチを楽しむことをおすすめします。

そして、この店には特に同業の方の来訪をおすすめします。しつらえと料理は、うまくすれば良いものを用意することができるでしょう。でもやはりその店全体を貫く雰囲気をつくるのは、サービスと支配人の采配であることがよくわかります。ちなみに坂田さん以外の方も、みな素晴らしいサービスをされていたことを付け加えておきます。まさに満を持して・・・この店はオープンしたのですね。

江戸川橋の4番出口から古川橋という小さな橋を渡ってすぐ。HPの地図を見れば場所はわかりますが、かんじんの建物は「坂田ビル」の奥なので、小さな赤い店名の入ったプレートを見逃さないように。帰り際に橋から神田川を見下ろすと、大きな鯉。そして手のひらに入りそうな蟹が2匹。とてもきれいとは言えない川ですが・・・ビックリしました(笑)。

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