しらベルさん主催の学習会に行ってきました。
あの辺りには土地勘があったので余裕で向かったのに、
あと一息のところでしらベルさんに辿り着けずウロウロ。
結局、googleが指したのと全然違う場所にありまして・・・。
10分くらい遅刻してしまいました(ノД`)・°・

当日の資料の配布が無く、遅刻するわ彷徨って疲労困憊で聞いた話の書き起こしなので、
聞き間違い、勘違い、加筆訂正等あるかも知れません。自分用メモのつもりです。

今回のテーマは

「東日本海域における水産物の放射性物質調査から見えて来たこと」

海洋生物環境研究所の方からのお話でした。

震災前から、
原発立地県の沖での水質調査、漁協に上がった魚の調査をずっとしてこられたそうです。
原発から出る温排水による環境への影響や、魚の動向や貝類の生態の実験などもされているそうです。(広報ビデオ見ながら「おもしろそう・・・」とか思ってしまった)

ご存じのとおり、震災以前から海水中にはセシウム、ストロンチウム、プルトニウムは存在していて、原因は原発のお漏らし、チェルノブイリ、核実験。
核実験由来の産物は、今でも海水中から観測することが出来るそうです。

震災前の海水の水質は、2ミリ㏃/㍑ 
海底土で1~10㏃/㎏ 
魚類 ND(下限値記述漏れ)~0.3ミリ㏃/㎏

だったそうで、
海水中のセシウム137は16年で半減、
海底土は24年で半減することが過去からの調査で分かってきているそうです。
土は、一般的に砂は低いけど泥は高いなど、一口には難しいそうです。

海水と海底土・水産物との相関は

海底土(泥)=海水の1,000倍の濃度
魚(底魚)=海水の100倍の濃度
という事も分かっているそうです。

濃度の高い魚、低い魚類の一例
高 スズキ・マダラ
中 イシガレイ・メバル・ヒラメ
低 ミズダコ・エビ

この中で海水の100倍に当てはまるのが、スズキ・マダラです。
今回の事故でも、これらは最終的には海水の100倍の濃度で落ち着いてくるだろう。
との見方でした。最終的には。

(いつの時点なのか確認漏れ)
震災後の海水は、日本海、九州では震災前と変わらず、
3~10ミリ㏃/㍑ 関東
10~30ミリ㏃/㍑青森・新潟
50ミリ㏃~/㍑ 福島・宮城 

だそうで、新潟では海底土の濃度が、2011年に上昇したそうです。
信濃川経由で海に入ったのでは。とのことでした。

研究所では福島以外の海域を調査しているそうで、福島に関してはこちらが実施しているそうです。

河川は難しくて、早川マップの上に淡水魚の検出値別に色分けしたものが出たのですが、
空間にほぼ比例していて、まだらでした。
隣接する二つの河川でも、一方では出たけどもう一方では出ないとか、ややこしいことになっているようです。
伊豆で一点だけ基準値超えポイントがあって、ブラックバスから出たそうです。

海の希釈力が思った以上にスゴイ、基準値超の水産物はほとんど出ていない、
という事を強調していたのですが、
100以下であっても、具体的にはどのくらいの数値なのかと言う問いには、

魚は案外セシウムの抜ける速度が速くて、今は下限値0.8㏃/kgでもほとんとND、銚子で採れたカタクチイワシでも2~3㏃/㎏だそうで、詳しくは水産庁のHPで下限値まで載せて公表しているから見てね。とのことでした。

じゃじゃ漏れの今の状態でもずっとその関係が変わらないのかどうか、もっと聞くべきでした。

余談ですが、以前、コバルト60が少し漏れた事象があったそうで、
問題ないレベルだったけど、日本全体の魚の価格が下落したことがあったそう。
(こればっかりは、無知以前に人の心理として止めようがないし、原発に限らず不祥事には付き物だと思うのです。だからこそ日々細心の注意を払い、危機管理を徹底しなくてはならないはず・・・。)

そんな経験もあって、基準値を超える検体が出ると、そこの漁業が止まってしまうので、緊張する。と仰ってました。
測る意外に何の責任も権限もないけど、確かに自分が検査する立場だと、お願い出ないで。とお祈りしながら検査するかも・・・。

次回の勉強会のテーマは、千葉のキノコだそうです。(^O^)