毎年この時期は学校内のイベントで、全国の織元・染元の職人さんを招いての展示販売会(創作展と呼ばれています)があるので、初日に行ってきました。

直接職人さんが来られて、お話が聞ける貴重な機会なので、色々教えてもらえて有意義だったけど、話に夢中で、写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。
着付の先生の中には、長年懇意にしている作家さんが居て、こういう機会には必ず作品を買う。というお付き合いをしている方もいて、何というか別世界。
まだこういう場で買い物をする気は無いので、いずれに備えて十分勉強しておきたいと思います。
今回は、得られた知識の覚書というより、こういう場での私なりの買い方、付き合い方など。

職人さんには販売担当の方も漏れなく付いていて、当然売込みされますが、初日だとまだ相手もゆとりがあるので「3日有るので考えます~~」と言って離脱可能。
最終日にぷらっと行くのはお勧めしません。

買うつもりはないと言うのは、高価で手が出せないと言うのが一番ですが、一部、価格設定が良く判らないことがあるからなのです。
あす楽対応【送料無料】【綿芯お仕立て済み価格!】【たとう紙付き】 ご奉仕価格 西陣「翠光織」謹...

¥29,800
楽天

この帯、別の問屋さんの展示販売会で29万、今回の創作展では11万で出てました。
大女優がCMで着用した帯と同柄。と言う触れ込みも同じ。
同じ西陣織で同じ文様と言っても、実は使用している糸のランクや本数が違うのかとか、価格の違いにきちんとした謂れがあるのかないのか、3つの実物を比較できないので、判りません。

半年ほど前に、ヤフオクで1万で競り落とした博多帯の同柄で色違いも、10万で出ていたし。
色が違うと糸の質が違うとか!?とか、私が落としたのは偽物?とか、いやいや、きちんと証紙は付いていたし。同じ製造元のタグも縫い付けられてるし。混乱します。

恐らく作家さんの逸品に交じって、機械織りで大量生産された品もあるので、こういう事が起きるのかとも思います。

初日に行って、話をじっくり聞いて価格チェックして、ネットで調べて、この作品はここでしか買えない。価格も妥当、欲しいし買える。となったら、買う。と言うスタイルにしないと、色々不愉快な事が起きるかも・・・と思っている今日この頃です。
着付の先生方はネットが出来ないので、こういうからくりが起きている事をご存じない様子。知らぬが仏でしょうが、知っている限りは、上手に付き合って行かないとなりません。
作家ものも、オークションで出回ってる方と、そうでない方がいるので、見る目が養われていない分、情報で補って行かないと。

着物は好きだけど、素人には不透明な部分があるなぁ。とも感じていて、複雑ではあります。
綺麗な世界で在ってほしいと思うのは、未熟なのかもしれません。
価格はどうあれ、それが適正だと判断すれば、それで良いのですが。