『択食魚に牡蠣もがな
唯ひとつ牡蠣も牡蠣
長門の入海の其の浦なるや
岩の稜に着きたる牡蠣こそや
読む文 書く手も
八十種好紫磨金色
足らうたる男子は生め』
「択食魚」は「つはりな」と読み、ツワリのときに食べると良いとされていた滋養食のこと。
妊娠した女性が元気な男の子を生めるように「牡蠣は牡蠣でも、長門の入海という浦の、岩のそばにある牡蠣が欲しい」という内容の歌。
万葉集の記述から「長門の入海」は「広島県の安芸、倉橋島」辺りではないかと言われています。
平安時代から牡蠣は元気の素であることがみんなに知られていたそうです。
そんな妊婦の滋養食として有名だった牡蠣……。
やっぱりスゴイですね(^^)