自然食品の愛好者の中で良く言われる事ですが「体に良いアルカリ性食品を食べて体に悪い酸性食品を控える事」や「酸性食品を食べると血液ドロドロ、アルカリ性食品を食べると血液サラサラ」
根拠が分かりにくいですね?
梅干や梅肉エキス、酢は酸っぱくて酸性なのにアルカリ性食品と言われます。
酸性食品、アルカリ性食品の基準は、500℃で加熱すると繊維質、糖質、脂質、蛋白質などが焼けて無くなり、灰分(ミネラル分)が残ります。
これを水に溶かしてPH(酸、アルカリ)を測定して判断します。
野菜や果物、梅干はカリウム、カルシウム、ナトリウムなどを含んでいます。
焼くと酸化して水に溶かすと電離してOH-(水酸イオン)が発生してアルカリ性になります。
肉類などはリンや硫黄を含むので、リン酸や硫酸に変化するので酸性になります。
では砂糖は酸性食品と言われますが、砂糖の結晶(グラニュー糖)は不純物がありません。
砂糖は焼くと中性なのですが、酸性食品?少し理屈に合わないですね?
腸内細菌の善玉菌で発酵する食品、悪玉菌で腐敗菌する食品に分類すると分かりやすいです。
高蛋白高脂肪食品を食べると、腸内腐敗物質が生成して血液を汚し、血液が粘っこくなります。
又、高脂血症の原因にもなるので、やはり血液循環が悪くなります。
砂糖は腐敗菌に活用されやすいのと、砂糖で血糖値や中性脂肪が高くなれば血液は粘っこくなります。
梅干、梅肉エキス、酢、レモンはクエン酸が多く酸っぱいです。
この酸がミネラルの吸収を助けてくれて、体液を弱アルカリに保つのを助けてくれます。
陰性食品と陽性食品についても「陽性食品は体を温め、陰性食品は体を冷やす」と言われます。
酢は陰性だから体を冷やすから、冬は摂取しない様にと言う人もいます。
陰陽の根拠は、昔、カリウムが多い食品を陰性、ナトリウムが多い食品を陽性と定めました。
確かにカリウムは利尿作用があるので、頻繁な利尿は体温を下げてしまいますが、不要なナトリウムを排出するので体には有効なはずです。
梅肉エキスや梅干はカリウムが多いのに陽性食品と言われます。
塩、加熱=陽性という考え方から来ているのかもしれませんが、これも分かりにくいですね。
昔の日本人が食べていたもの、おせち料理で大根なますがありますが、火鉢しか無い時代に体を冷やすなら食べなかったと思います。
今は1年中様々な食材が安定供給されています。
昔は季節の物しか食べませんでした。
ナスやキュウリなどの夏野菜は初夏から秋までしか食べる事が出来なかったのですが、冬は奈良漬けなど漬物で保存食として食べるぐらいでした。
夏野菜はカリウムが多く、利尿や発汗を促し体を冷やす効果があります。
最近の子供たちは、キュウリ、ナス、トマトは1年中収穫できる野菜と思っているかもしれませんね。
体に良い食べ物「酸性食品とアルカリ性食品、陰性食品と陽性食品」今でも様々な情報がありますが根拠の乏しい物もあります。
腸内細菌理論で考えて、発酵する食品は体に良い食べ物とお考え下さい。
但、この食材は体に良いと単品で判断するのではなく、食材の組み合わせが重要です。
まだまだ寒さが続く季節、体を温める食品の組み合わせが重要です。
当然、温かい食べ物、飲み物と糖質を燃焼させる組み合わせ、ご飯と発酵食品、ビタミンB群。
VB1ならニンニク漬けがお勧めです。
野菜のB1は水溶性で短時間で排出されますが、ニンニクは脂溶性で体内に留保される時間も長いです。細胞内ミトコンドリアのエネルギー源になる有機酸(酸っぱい物)の摂取。
そして腸内発酵で有機酸を造る事。
腸内の乳酸菌が発酵するお米と発酵食品、大腸のビフィズス菌が発酵するオリゴ糖、酪酸菌が発酵する食物繊維の多い食材の組み合わせが重要です。
特に食物繊維は根菜類、ゴボウ、蓮根、人参、コンニャクなどを食べてください。
筑前煮がお勧めですね。
ラジオ大阪1314OBCドクトルかっちゃん「笑顔で元気」
井草克一&仲みゆき
放送音声⇒http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC210203_Dr_K_Egao.mp3